フーバーダムへのエクスカーション | 西陣に住んでます
2013-07-04

フーバーダムへのエクスカーション

テーマ:旅行
西陣に住んでます-フーバーダム


実は私、何を隠そうダム女なんです(笑)

今回のラスヴェガス訪問を利用して、
どうしても一度見ておきたかった有名なフーバーダムを訪れました。
(冒頭の写真は土産で買ってきたポストカードです)

フーバーダムは、ラスヴェガスから車で小一時間の距離にあります。

西陣に住んでます-フーバーダム

1929年のウォール街大暴落に引き続き発生した世界恐慌の時代といえる
1931~1935年の間にアメリカ合衆国内務省開拓局によって建設された
フーバーダムは、世界の大ダム建設時代の先駆けにもなった
人類の歴史に残る大プロジェクトです。

西陣に住んでます-フーバーダム

当初は地名の「ボルダーダム」という名前で建設されましたが、
その後、建設当時のフーヴァー大統領の名前をとって
「フーバーダム」と名付けられました。
ちなみに、英語(Hoover)の発音からすると、
「フーヴァーダム」と呼ぶ方が適正なのですが、
この記事では、日本で慣用的に呼ばれている「フーバーダム」
を使いたいと思います。

このフーバーダムに対する大規模公共投資は、
その後のルーズヴェルト大統領ニューディール政策における
TVA(テネシー川流域開発公社)に引き継がれました。
まさにケインジアンが先頭に立っていた時代です。



フーバーダムは高さ221.4m重力アーチ式ダムです。
日本最高の黒部ダム(186m)より約20%高いといえます。
おかげで1枚の写真でおさまりません(笑)

西陣に住んでます-フーバーダム

重力アーチ式ダムと言うのは、ダムの重みで水を支える重力式ダムと
アーチアクションで水を支えるアーチ式ダムの両方の特性を持ったダムで
アーチダムよりも堤体コンクリート量(堤体積)が多くなります。
フーバーダムの堤体コンクリート量は250万立米で
日本最大のコンクリート重力ダムである宮ヶ瀬ダム(神奈川県)の
200万立米をもちゃっかり越えています。
高次の不静定構造物である一般的なアーチ式ダムとは異なり、
堤体の上流側がほぼ垂直になっているのも
重力アーチ式ダムたる所以かと思います。

西陣に住んでます-フーバーダム

さて、これだけのグレイトなダムだけあって
付帯構造物もまたグレイトです。
恐ろしく大きい2つの洪水吐取水塔、そしてダムの下流には、
日本のスーパー・ジェネラル・コントラクターの大林組が建設した
めちゃくちゃ優美なアーチ橋、コロラド・リヴァー・ブリッジがあります。
ダムサイト周辺を眺めると、
やはり植生がないところが日本との大きな違いですね。

西陣に住んでます-フーバーダム

ダムの直下には最大出力208万kWhの発電所があります。

西陣に住んでます-フーバーダム

発電所にはタービンが多数並んでいますが、これらのタービンに対して
尊崇の念を表すように星条旗が掲げられているところが素晴らしいです。
現在の日本では電力会社を悪の権現のように扱っていますが、
忘れてはならないこととして、
ベース電力というものは決して安易に得られるものではないということです。

西陣に住んでます-フーバーダム

事実、フーバーダムの建設では112名の尊い命が失われています。

西陣に住んでます-フーバーダム

アメリカンヒーローのスーパーマン
1978年の映画でフーバーダムを決壊から救いました。



さて、フーバーダムは電力供給のみでなく、水道水も供給しています。
驚くべきことにフーバーダムによってせきとめられた貯水池である
ミード湖の貯水容量は約350億立方キロメートルもあり、
日本の全てのダムの貯水容量の合計値である約200億立方キロメートルや
琵琶湖の貯水容量である約275億立方キロメートルをゆうに超しています。

ちなみに下の写真に見られる広い貯水域も
全体からしてみたら小さな点に過ぎません(笑)

西陣に住んでます-フーバーダム

地図の縮尺を見ていただければ
このミード湖がいかに大きいかがわかるかと思います。

西陣に住んでます-フーバーダム

最後にダムの右岸部にある資料館を見学し、
いろいろとお土産も買いました。

西陣に住んでます-フーバーダム

・・・というわけで、フーバーダムを観た感想ですが、
合衆国の開拓のスピリットというものを感じると同時に
何よりも国家の繁栄の礎となるレジリエンスを強く感じました。
まさに、20世紀前半に実現した国土強靭化が
百年の計として現在もなお着実に機能している点に深い感動を憶えました。

十把一絡げな「ダムはムダ」「コンクリートから人へ」などのスローガンで
大衆に訴える論証を展開して日本を危機的状況に追い込んだ
民主党の政治家は、ぜひ最高のコンクリートダムであるフーバーダムを
しっかりと見学すべきと思います(笑)



ところで・・・



日本は、ダム保有数と言う点では中国・アメリカ合衆国に次いで
世界第3位ですが、多発する大型地震に耐えうるスペックのダムを
建設してきたことから、その技術力は世界トップと考えられています。

そんな中から私が大好きなハイダムを紹介したいと思います。

まずは、長野県の上高地に行く途中の梓川にあるアーチダムである
東京電力(株)奈川渡ダム(堤高155m)です。

西陣に住んでます-奈川渡ダム

日本のアーチダムとしては、黒部ダムが有名ですが、
黒部ダムの場合、両岸への取り付け部が屈曲したウィング形状を
呈しているのが、私にはやや残念なところです。
(このウィング部が好きと言う人も多いです。念のため。)
私は奈川渡ダムのようにアーチスラスト(アーチの端部に働く力)が
左右両岩の岩盤にしっかりと伝えられている形状に力強さを感じます。
何よりもオーバーハングした3次元的に美しい曲線が
ホントにクールでゾクゾクしてしまいます(笑)
ちなみに奈川渡ダムのすぐ下流には、水殿(みどの)ダム
稲核(いねこき)ダムと言う東京電力所有の美しいアーチダムがあります。
この地は、まさにアーチダムファンのメッカと言えましょう(笑)

また、最高に美しい放流を魅せてくれるアーチダムが
広島県にある温井ダム(堤高156m)です。

西陣に住んでます-温井ダム

この迫力は何物にも代え難い芸術と言えるかと思います。

重力ダムでは、何と言っても宮ヶ瀬ダム(堤高156m)が素晴らしいです。
相模トラフ近くに位置することによる耐震性の観点から
日本一のコンクリート量を誇るダムとなっています。
おそらく少々の爆撃をくらっても壊れるものではないと思われるほどの
マスコンクリートです。

西陣に住んでます-宮ヶ瀬ダム

民主党の価値観では、このコンクリートは悪のシンボルなのでしょうが、
私の価値観では、国家のレジリエンスのシンボルと言えます(笑)

石積みのロックフィルダムでは、長野県にある
東京電力(株)高瀬ダム(堤高176m)がホントにめちゃくちゃ素晴らしいです。
北アルプスの素晴らしい山並みをバックにした最高の風景です!!!

西陣に住んでます-高瀬ダム

・・・というわけで、ダムについてちょっぴりというか
かなり語っちゃいました(笑)

次の記事では今回の旅行の最後の記事として
グランドキャニオンへのエクスカーションを紹介したいと思います。

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