正月4日に河内松松原にゆくと、開運
松原六社のひとつの神社があった。
池の北の堤にあり、神社の祭神は藤原
道真公であった。
阿保神社と菅原道真
海泉池の北にある阿保神社。
阿保神社の阿保は(あお)と読み地名
であり、神社の建つ地は、平安時代に
阿保親王(平城天皇)と在原業平が住
んでいた跡という。
祭神は菅原道真で、学問の神様で、書
初めが飾れていた。
阿保神社(祭神:菅原神社。大阪府松原市阿保5-4-19)
阿保神社と江戸時代
本殿の阿保神社扁額は阿保親王の子孫
と伝え、源姓を名乗った西阿保村の保
田氏が江戸時代に書いたものである。
天井には江戸時代に描いた四十八の花
の絵が残されている。
阿保神社の扁額と花絵天井(江戸時代)
阿保神社と海泉池(現在)
阿保神社の海泉池北堤
『河内鑑名所記』(延宝7年・1679刊)
によると、阿保村の集落や親王が灌漑
用のため、農民のために掘ったという
稚児ヶ池(親王池:現在潰廃)が挿入
図にある。
『河内鑑名所記』(延宝7年・1679刊)
現在、阿保神社南隣の海泉池の北堤
には、堰高を定めた文化五戌辰年(
1808年)満水石が保存されて在る。
海泉池(大阪府河内松原市阿保4丁目)
海泉池の文化五戌辰年(1808年)満水石
阿保神社から屯倉神社
阿保神社から中高野街道にはいり、
北側の屯倉神社にゆく。
屯倉神社は阿保神社と同じく開運
六社参りのひとつで、菅原道真が
祭神として創始されたと伝えられ、
ている。
こうして地域の街は平安時代の頃か
ら、今日までも受け継がれてきてい
るようだ。
2024.1.3
2024.1.4