朝方から雨が降る。
最近、寝れぬ夜がつづく。
ふと庭の紫陽花をみると葉に雨の
しずくが残っていた。
昼過ぎだった。
ベッドから起き、付き添いの担当女医
と東岸和田駅前の周辺を散策。
駅前周辺の景色はすっかり変わってい
た。
阪和線は高架で、駅は階上にあり、駅
の南側の踏切がなくなっている。
自分はまるで浦島太郎のように思えた。
山手側(東)にゆくと4車線の道路。
交通量がおおく、道沿いには鉄筋の
高層ビルが並ぶ。土生町8丁目の交
差点にくると道が二車線になり、道
なりに30m程ゆくと、土生神社の鳥
居があり、左に地車(だんじり)小
屋があり。ここから本殿に通じる参
道(裏参道)がある。
裏参道の道から土生神社の境内にゆく。
土生神社(大阪府岸和田市土生町1114)
また、土生神社の近くには旭小学校
があり、この辺の小さな道を通って
ゆく。
旭小学校(岸和田市土生町7丁目5-15)
旭小学校の隣に保育所、葛城グラウン
ドがある。
葛城グラウンド(岸和田市畑町4-2-1)
土生町8丁目の交差点で道が二股になり、
四車線から二車線になる。
この辺で右(西)にゆくと、太田小学校
がある。旭小とは道路ひとつ挟み、ふた
つの学校が向かい同士にあり、ふたつの
学校のチャイムが聴こえてくる
太田小学校(岸和田市畑町3-12-1)
太田小学校をひとまわりし、はじめに
来た道にもどってくる。
雨はいっこうにやまず、土生神社から
再度街のなかの道を通り、東岸和田駅
前に戻ってきた。
Enjoy街有記「雨」
ぼくは性依存症のうえに記憶喪失症と
診断される。ところで女医は「ごく、
ふつう」と言ってくれている
彼女と街を散策中、河鍋暁斎の艶摺り
の「浦島太郎」、それに歌麿の「葉男
婦舞喜」の景色をかさね、妄想してい
た。
河鍋暁斎の「龍宮の浦島太郎」
河鍋暁斎の春画集『屏風一双の内』の「龍宮の浦島太郎」
喜多川歌麿の「葉男婦舞喜」
歌麿の「葉男婦舞喜」の絵には文も
添えられている。
喜多川歌麿の「葉男婦舞喜」
男
「尻から先の夜の雨、ひとつ松の松茸
はまた旨みもちぐだろう。
それ〱 どうだ〱。
おまえのぼぼもひろいようで狭い。
横に車へ寝て二丁とばした」
女
しっぽり濡れた同士というのはこの
こった。ああ、いい〱、そうさ 〱
そこだ 〱 ううう
Enjoy街有記「雨(土生神社)」
女医は散策後、診察に来る。
微笑んで「夢で逢いましょうね」とい
う。
庭の紫陽花の傍にはクチナシの花が咲
きはじめ、近くにある朝顔の苗がすこ
し伸びかける。
梅雨が明ける頃、朝顔は、紫陽花にか
わりたくさの花を咲かせているだろう。
土生神社(大阪府岸和田市土生町1114)の紫陽花
2023.5.24
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