Mr.Children 祝デビュー30周年 君に心からありがとうを言うよ | 誰も得しないブログ

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今から遡ること10年







2012年4月29日 

Mr.Children POPSAURUS2012

福岡Yahoo!Japanドーム






当時大学4年生だった私は、Mr.Childrenのデビュー20周年ツアーに参加するため福岡にいました。





今振り返ると福岡Yahoo!Japanドームという名称が懐かしいですね。





就活中にライブに行くなんてあり得ないと思う人もいるかもしれません。





しかし私は自分の人生がかかっている大事な時期だからこそ、Mr.Childrenに会いたいと思っていました。





なぜならMr.Childrenは私が生きる上で大きなエネルギーを与えてくれる存在だからです。





Mr.Childrenに会いたい気持ちを抑えてライブを我慢する方が身体に悪いとさえ思っていました。





こうして参加したMr.Childrenデビュー20周年記念ツアーの福岡公演





そのライブが終わり、メンバーが舞台裏にはける直前、桜井さんが言いました。












「みんな頑張れよ!」







その瞬間、自然と涙がこぼれました。




そして思いました、福岡まで来て本当によかったと。





自分の背中を押してくれるのはやっぱりMr.Childrenなんだということを改めて確認しました。






桜井さんのこの言葉に支えられて就活を頑張れたのは言うまでもありません。










あれから10年





振り返ればMr.Childrenとともに日本全国を旅してきました。





POPSAURUSの後に開催されたap bank fes'12は3会場とも参加し、学生最後の夏を満喫しました。





ボランティアを経験したつま恋、Mr.Childrenと一緒に虹を見た淡路島、最後のto Uに感動したみちのくと、それぞれの会場に思い入れがあります。





その後も


2012年〜2013年

[(an imitation)blood orange]ツアー



2014年

FATHER &MOTHER 21周年祭ファンクラブツアー


2015年

REFLECTIONツアー

スタジアムツアー 未完


2016年

ホールツアー 虹


2017年

ホールツアー ヒカリノアトリエ

ドーム&スタジアムツアー Thanksgiving25


2018年

重力と呼吸ツアー


2019年

重力と呼吸ツアー(台湾公演)

ドームツアー Against ALL GRAVITY





これらのツアーには幸運にも全て参加することができました。





この他フェスなどにもMr.Childrenが出演するイベントには参加してきました。





会場で言うと、Zeppというものすごく小さい箱から、ホール、アリーナ、スタジアムまで様々な規模の会場でMr.Childrenのライブを観ることができました。




座席で言えばアリーナの最前列からスタジアム一番後ろのスタンド席まで経験があります。




2014年のファンクラブツアーでZeppのぎゅうぎゅう詰めのスタンディングブロックでMr.Childrenのライブを間近で観たのもいい思い出です。




野外ライブでは、真夏の炎天下でのライブもあれば土砂降りの雨に打たれたこともありました。





ライブの前日に現地入りしたにも関わらず、メンバーの体調不良によりライブが延期になったこともありました。

(これも福岡で起こった事件でした)






今となってはそのどれもがかけがえのない大切な思い出です。






そしてこの10年間で私自身の人生も大きく変化しました。





就職して社会人になり、家庭を持ち、家を建て、車を買い、家族が増えたりと、いわゆる人生における大きなイベントをいくつも経験しました。





そして人生経験を重ねることによってMr.Childrenの曲がそれまでと違った聞こえ方をすることも増えました。







例えば「口笛」





「頼りなく二つ並んだ不揃いの影が

 北風に揺れながら延びてゆく」





それまでは男女2人の恋愛の歌だと思って聞いてきました。





しかし冬のある日、子どもと一緒に散歩をしていた時にできた影を見て、まさに口笛の歌詞にぴったりの情景だと感じました。





それ以降は、不思議なことに親子愛を歌った歌にも聞こえるようになりました。





自分が親になるまでは全く思いもしなかったことで、Mr.Childrenの新しい世界観を見せてくれた子どもに感謝したいです。





そしてこの10年間でMr.Childrenもバンドとして著しい成長をしてきたように思います。





特にボーカリスト桜井和寿の進化です。





2015年頃までは、喉の調子が不安定なことがあり、「声大丈夫かな?」と心配になることがありました。





その後ボーカルのレッスンを受けたり、喉の手術をしたりされたとのことで、最近は声の心配をすることがほとんどなくなりました。





それどころか表現力や歌唱力により一層磨きがかかり、もはや誰にも手がつけられない領域に到達している気がします。





正真正銘日本一のボーカリストではないでしょうか。





しかし今後Mr.Childrenがどこまで進化し続けるのか楽しみな反面、あとどれくらいMr.Childrenに会えるのだろうと考えることも増えました。





今思うと、デビュー20周年のときはお祝いムード1色でした。





当時はメンバーも40代に入ったばかりでしたし、次のアルバムが出ることもほとんど分かっていたので、ただただ20周年を盛大にお祝いしようという空気があった気がします。





innocent worldでは上からPOPSAURUSの卵が降ってきたりもして、お祭り感満載のツアーでした。



  



そしてデビュー25周年を祝して開催されたThanksgiving25





皆さんの記憶にも新しいと思いますが、「1999年、夏、沖縄」の時の桜井さんのMCが忘れられません。




「ついにデビュー25周年です。まさかこんな日が来るとは、デビュー当時の僕らは夢にも思ってもいませんでした。


僕らと同年代の人なら分かると思いますが、1999年に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言がありました。それを僕は都合よく考えていて、ミュージシャンとして好き勝手やって、世界が滅亡したらそれはラッキーだなと思っていたのですが、1999年になっても世界は滅亡しませんでした。


そして2002年になり、僕らのデビュー10周年の年になりました。当時も今日と同じようにみんながおめでとうと言ってくれたけど、当時の自分たちはまだ若かったし、素直じゃなかったし、どうせ今Mr.Childrenの音楽をいいと言って聞いてくれているファンの人たちもいつかはどこかへ離れていってしまうものだと思っていました。だから10周年おめでとう。どんな気持ちですか?と聞かれても、ただ1日1日を一生懸命やるだけです。デビュー10周年なんて事務所やレコード会社の話題作りでしょ?と捻くれた回答をしてました。


でも10周年を過ぎたら本当にあっという間で、気がつけばもう25周年です。すぐに離れてしまうと思っていた僕らの音楽を聞いてくれる人、ライブに足を運んでくれる人、今見渡したら分かるように未だにこんなにたくさんいます。それはもう心の底から幸せなことだと思っています。


でも同時に、自分がいつまでこうして元気にステージに立って歌っていられるのだろうと考える機会も増えました。同世代のミュージシャン、友人、近しい人が病気になったり、亡くなってしまったり。


だからこそ、こうしてステージに立ってみんなと過ごせる時間、Mr.Childrenとして演奏できる時間を嬉しく愛おしく感じています。


そして10周年のときとは違った意味で1日1日を、一曲一曲を、ワンフレーズワンフレーズを大事に過ごしていきたいと思います。」





私はこのMCが大好きです。




このツアーはこのMCの度に泣けました。




そして「1999年、夏、沖縄」がさらに大好きな曲になりました。





そこからさらに5年が経ち、Mr.Childrenはめでたくデビュー30周年を迎えました。






私は5月10日の東京ドームでデビュー30周年をお祝いしてきました。






新型コロナウイルス感染症が完全に収束しない中、マスク着用必須、声も出せない、一緒に歌えないという条件付きでしたが、Mr.Childrenのデビュー30周年を会場でお祝いできて本当に幸せな3時間でした。






それから1ヶ月後






6月11日、日産スタジアムでのライブに参加してきました。

(ここから先、ネタバレを含みます)








この日は、今にも雨が降り出しそうな曇り空で、夕方からの降水確率が上がっている状況でした。





ドーム公演からセットリストが変わり、1曲目は終わりなき旅





そして終わりなき旅の曲中に桜井さんのMCがありました。





「どんなことにも終わりはあるのだと今は思っています

だからこそいつまでもずっと続いていくことを願って

だからこそ今ある情熱のすべてを音に変えて

人生最高の音を届けたいと思います」






終わりなき旅のイントロのギター、そしてこのMCで最初から持っていかれました。





その後も


名もなき詩

シーソーゲーム

innocent world


と代表曲が立て続けに並ぶラインナップでした。





innocent world前のMCでは、



「まだ雨が降っていないけど、少しぐらい雨が降っていた方がこの曲にぴったりだったんじゃないかと思います」



と言っていましたが、その後ライブの途中で雨が降り出しました。




よくよく考えてみると、6月にMr.Childrenがスタジアムライブをやること自体が非常に珍しく、6月の雨に打たれながらのライブは人生で初めての経験となりました。




《物憂げな6月の雨に打たれて 

 愛に満ちた季節を想って歌うよ》




この歌詞をまさに体感できてとても幸せなライブでした。




そしてアンコール時のメンバー紹介では、メンバーそれぞれからメッセージがありました。




JEN

「お礼を言う機会がない人たちに感謝の気持ちを伝えたいと思います。まずはこのセットを作り上げてくれているスタッフ達、日本一のスタッフだと思っています。この素晴らしいスタッフがいないと僕らはステージに立つことができないのです。ありがとう。

親、兄弟、友人達、30年以上やっていると会わなくなってしまう人もいるけど、誰一人欠けてもここにいられなかった。ありがとう。

そして、お客さん。お客さんがいないと僕らは何にもできないのでございます。いつも応援してくれてありがとう。これからもよろしく。」




なかけー

「この30年間いろんなところでライブをやって、お客さんからたくさんのエネルギーをもらいました。それが次に向かいたいところや鳴らしたい音を応援してくれています。今日もたくさんエネルギーをもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後も40周年、50周年を目指して演奏していきたいと思います。」




田原さん

「今日演奏した曲は、皆さんがとても愛してくれた曲、大切にしてくれた曲、応援してくれた曲ばかりです。これらの曲を演奏していると、皆さんの想いが水面にキラキラと映るようでとても綺麗でした。

あと何年やれるか分からないけど、皆さんに少しでも寄り添っていける音が出せたらと思っています。」





桜井さん

「最高に楽しくて待ち遠しくて、ステージに立ったら飛ばしすぎて3回くらい気を失いかけました。次やるときは気絶しそうにならないようにしたいと思います。皆さん次もまた観にきてください。その時はマスクしないで、一緒に歌いましょう。早く7万人の歌を聴きたいです。それまでみんな頑張って。今まで大変だったと思うけど、ここからは楽しくたくましく過ごして。僕らもそうありたいと思っています。」







25周年のときの桜井さんのMCもそうでしたが、ミスチルメンバーが自分たちの想いをお客さんに伝えることが昔に比べて増えた気がします。






その中で桜井さんが「どんなことにも終わりはあると思っている」といい、田原さんは「あと何年やれるか分からない」と言っています。






ミスチルメンバーもMr.Childrenとしてあとどれくらい活動できるのかという大きな問題を意識せずにはいられないように見受けられます。


 





《最後の曲が終わり音が鳴り止んだとき

 あぁ僕はそこで何を思ったのだろう》







もし今後Mr.Childrenが解散することがあるとして、その時どういう心境になるのかは、その時になってみないと分かりません。






しかし間違いなく言えることがあります。



  



それはMr.Childrenが解散したとしても、自分の中でMr.Childrenは最高のバンドであり続けるということです。





そして一生Mr.Childrenの音楽を聴き続けるということです。





これまで観てきた数えきれないほどのライブの幸せな思い出も色褪せることはありません。





Mr.Childrenとともに日本各地を旅した経験、Mr.Childrenを通して出会った人々との繋がりも大切な財産であり、一生の宝物です。






そして何より今の自分がいるのは、Mr.Childrenのおかげであることに変わりはありません。





今回のツアーでは、デビュー30周年はあくまでも半世紀へのエントランスにすぎないという彼らの意気込みがとても嬉しかった。






《10年先も 20年先も 

 君と生きれたらいいな》






デビュー25周年のときにも書きましたが、Mr.Childrenと一緒に過ごせる時間を、これまで以上に大切にしていきたいと思います。





改めてMr.Childrenデビュー30周年おめでとうございます。






次会う時は、マスクをしないで一緒に歌えることを願っています。





それまで生きる。





それが今の目標です。










Mr.Children 30th Anniversary Tour

半世紀へのエントランス

セットリスト



◆5月10日 東京ドーム


Bland new planet

youthful days

海にて、心は裸になりたがる

シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜

innocent world

Over

Any

くるみ

僕らの音

タガタメ

Documentary film

DANCING SHOES

ロックンロールは生きている

ニシエヒガシエ

Worlds end

永遠

others

Tomorrow never knows

fanfare

エソラ

GIFT


Your song

生きろ







◆6月11日 日産スタジアム


終わりなき旅

名もなき詩

海にて、心は裸になりたがる

シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜

innocent world

彩り

口笛

車の中で隠れてキスをしよう

Sign

タガタメ

Documentary film

DANCING SHOES

LOVEはじめました

フェイク

ニシエヒガシエ

Worlds end

永遠

others

Tomorrow never knows

光の射す方へ

fanfare

GIFT


エソラ

HANABI

生きろ












◆これまでの主なライブレポート


2019年2月1日 Mr.Children Tour 2018-2019 重力と呼吸 Live in Taiwan




2018年10月6日 Mr.Children Tour 2018-2019 重力と呼吸 広島グリーンアリーナ




2017年9月9日 Mr.Children DOME&STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving25 熊本えがお健康スタジアム




2017年5月10日 Mr.Children Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ 名古屋国際会議場センチュリーホール




2016年11月21日 Mr.Children Hall Tour 2016 虹 鎌倉芸術館




2015年9月20日 Mr.Children Stadium Tour 2015 未完 大阪京セラドーム




2015年5月10日 Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION 広島グリーンアリーナ