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2023年2月下旬、乳頭温泉郷で温泉巡りをしてきたので旅行記を書きます。





「ようこそぶなの森 乳頭温泉郷へ」




田沢湖方面から車で県道194号線を30分ほど登ると目に入る、乳頭温泉郷の看板です。




周りのブナの森は雪に覆われ、まさに白銀の世界といった雰囲気に包まれています。




ブナの森を進むにつれて、乳頭温泉への期待が高まります。




乳頭温泉郷は以下7つの宿が点在しています。



鶴の湯

妙乃湯

黒湯温泉(冬季休業)

蟹場温泉

孫六温泉(冬季休業)

大釜温泉

休暇村乳頭温泉郷





冬季休業の黒湯温泉と孫六温泉を除く5つの温泉を巡るのが今回の旅の目的です。




乳頭温泉郷では宿泊者限定で「湯めぐり帖」を販売しています。




湯めぐり帖を購入すると、各温泉を巡るバス「湯めぐり号」へ乗車できるほか、7つの温泉に1回ずつ入浴できるというものです。






お世話になる休暇村乳頭温泉郷で湯めぐり帖を購入。




チェックイン前に他の温泉に入浴したい旨を伝えると、バスタオルを貸し出してくださる心遣いがありがたいです。




早速車で湯巡りに出発です。




今回は湯めぐり号ではなく車で移動したのですが、乳頭温泉郷の道路は綺麗に除雪されているため、安心して移動することができました。








湯巡り1ヶ所目は乳頭温泉郷で最も古い歴史を持つ鶴の湯へ。






歴史を感じる茅葺き屋根の建物を進んでいきます。






この事務所で入浴の受付を済ませ、湯めぐり帖にスタンプを押してもらいます。




鶴の湯といったらなんと言ってもあの混浴露天風呂ですよね。




鶴の湯の混浴露天風呂に入るのを楽しみにしていました。




混浴といっても男女別の脱衣所があり、貴重品を入れるロッカーも整備されています。




そしていざ入浴




30人〜40人くらいが一度に入れそうな大きな露天風呂に乳白色の湯がたっぷりと注がれています。




周囲は雪が積もり、まさに絵に描いたような雪見風呂。




お湯の温度がぬるめなので、自然を感じながらいつまでも入っていたい気分でした。




またお湯が乳白色なので、女性でも割と入りやすい混浴風呂かと思います。




私は妻と1歳児と一緒に入ったのですが、他にも女性の方が意外と多くいました。




子連れで混浴風呂に行くと家族皆んなで楽しめるのがいいですね。







入浴後、先ほど受付を済ませた事務所で、鶴の湯オリジナルグッズを購入しました。







鶴の湯から少し手前に別館「山の宿」があり、そこで昼食をいただくことにしました。






こちらは平成6年にオープンしたという比較的新しい建物です。





囲炉裏の並んだ座敷、御食事処「庵」




鶴の湯名物の山の芋鍋定食Aと秘湯ビールを注文

(Aは岩魚の塩焼き付き、Bは岩魚無し)






まず秘湯ビールが到着



日本で唯一白神のブナ天然酵母を使用しているそうです。



車での移動のため、こちらはお土産にして後ほど部屋でいただきました。






しばらくして山の芋鍋が到着






定食が到着




ご飯の他に、地元で採れたきのこや山菜がセットになっているのですが、これらが新鮮でとても美味しかった。





山の芋鍋は、団子状の山の芋のほか、豚肉、きのこ、ネギ、せりなどやはり地元の食材がふんだんに入っています。




味付けは枝豆から仕込むという自家製味噌。




まさにここでしか味わうことのできない逸品です。




自然を全身で感じながら露天風呂に浸かった後、地元の新鮮な食材をいただく。




乳頭温泉郷が全国からリピーターが絶えない人気の秘湯であり続けるのも納得でした。




その後山の宿を後にし、また湯巡りをしました。







2軒目は大釜温泉




大釜温泉の特徴は、廃校となった小学校の木材を再利用して建物が造られている点です。





どおりで昔懐かしい雰囲気があります。






大釜温泉は男女別の温泉のみ。

男女それぞれに内湯と露天風呂があります。





内湯は昔ながらの銭湯のような雰囲気で、ケロリンの桶がとてもよく似合っていました。





露天風呂は青森ヒバで造られた浴槽が二つ。




緑色がかったお湯が豪快に注がれ、野趣溢れる雰囲気がとてもよかったです。




もともと一つの大きな浴槽だったものを、平成13年に改築をし、現在の形にしたそうです。




さらに平成15年には乳頭温泉郷で唯一の足湯を設置したとのこと。



足湯の利用は4月から10月までなので、今回は利用できませんでしたが、また足湯の季節に来てみたいと思います。






3軒目は蟹場温泉



蟹場温泉は乳頭温泉郷の一番奥地にあり、湯めぐり号では終着点となっています。




雪の降る景色がとても絵になる佇まいでした。




蟹場温泉とは少し変わった名前ですが、近くの沢で蟹がたくさん見られたことから蟹場温泉という名前になったそうです。





男女別の内湯が2つ(木風呂と岩風呂)、混浴露天風呂のほかに、女性専用露天風呂があります。




混浴露天風呂は唐子の湯と言って、本館から靴を持参して50メートルほど歩いた場所にあります。





この雪深い道を進んでいきます。






雪の中にひっそりと佇む混浴露天風呂。





唐子の湯は男女別の脱衣所と露天風呂のみといった非常にシンプルな作り。




この素朴さが心地よく、乳頭温泉郷の一番奥地にある立地も相まって非常に落ち着いた雰囲気を醸し出していました。




L字型をしたユニークな露天風呂の形と、さらさらとしていて心地よい肌触りの透明なお湯が印象的でした。




湯加減がとても絶妙で、雪深い山の中を歩いて戻っても全く湯冷めせずにぽかぽかでした。








4軒目は先達川の渓流沿いにあるこちらの温泉。






妙乃湯温泉です。





玄関戸を開けると、炭火が焚かれた鉢があり、その温もりにまずほっこりしました。




受付の横にはセンスのよいお土産が並んでいます。




廊下を挟んだ奥に広間があり、休憩所として開放されています。




廊下をさらに進んで温泉にたどり着く途中、照明、調度品、掛け軸など一つひとつにこだわりが感じられ、わくわくしながら館内を進んでいきました。




元々インテリア関係の仕事をしていた女将さん自ら設計、デザイン、インテリアなどを担当し建物を改築されたそうです。




全体が落ち着いたモダンな雰囲気で統一されていて、とりわけ女性に人気がある宿というのも納得でした。




妙乃湯には金の湯、銀の湯という2種類の源泉があります。




男女別の入り口から入り、それぞれの内湯から露天風呂、さらに混浴露天風呂に出られる造りとなっています。




この他にも貸切風呂があったり、混浴露天風呂に女性専用タイムが設けられているなど、子連れ家族や女性にも嬉しい心遣いが感じられます。





私たちは貸切風呂は利用せず、また家族揃って混浴露天風呂に入りましたが(笑)




混浴露天風呂は先達川の渓流を眺められる場所に位置しているため、景観が最高です。




浴槽の端に段差があるので、1歳児は露天風呂の隅っこで段差にちょこんと座り、渓流を眺めながら混浴露天風呂を楽しんでいました。





気持ちいい温泉に浸かり、渓流のせせらぎを眺めていると、心まで洗われるような感覚がしました。







帰りがけに玄関戸の前にある置物に気がつきました。



「今日も一日しあわせでありますように」



その心遣いに身も心もほかほかになりました。





最後に今回お世話になった休暇村乳頭温泉郷について記したいと思います。






休暇村乳頭温泉郷は、県道194号線から乳頭温泉郷に入ると、一番最初に目に入る建物です。





建物に積もった雪が、まるで雪の毛布のよう。





休暇村乳頭温泉郷では乳頭の湯と田沢湖高原の湯という2種類の源泉が楽しめます。





こちらも男女別の内湯と露天風呂がそれぞれあり、内湯では乳頭の湯と田沢湖高原の湯が、露天風呂では田沢湖高原の湯が楽しめます。




特にブナの森に囲まれた露天風呂が気持ちよくて最高でした。




昼間、夕方、夜、早朝と入る時間帯によってブナの森が表情を変え、それぞれ違った雰囲気を味わうことができます。




宿泊中に何度も入浴し、ブナの森ビューの露天風呂を堪能しました。




休暇村の食事は夕食、朝食いずれもブュッフェ形式となっています。




春は山菜、夏はじゅんさい、秋は新米、冬ははたはたなど、旬の食材を使用した料理がバイキング形式でいただけます。




あきたこまちや山菜、いぶりがっこなどをはじめ、きりたんぽ鍋、秋田由利牛のローストビーフ、比内地鶏のキーマカレーなど秋田ならではのメニューが豊富で楽しめました。




朝食は比内地鶏の卵を使った卵かけご飯やせりの入った豚汁などが非常に美味しかったです。




さらに比内地鶏の卵を使用したプリンが絶品でした。




ブナの森の明澄な空気を吸い、地元の新鮮な恵みをいただき、多種多様な温泉をゆっくりと巡る。




何かと忙しい都会で暮らす現代人にとってこれこそ究極の癒やしではないでしょうか。





また乳頭温泉郷に訪れる機会があれば、今回訪問が叶わなかった黒湯温泉と孫六温泉や大釜温泉の足湯も楽しみたいので、ぜひ違う季節に伺いたいです。




次回はブナの森がどんな表情で迎えてくれるのか楽しみです。







乳頭温泉郷 日帰り入浴情報一覧

乳頭温泉郷の湯巡りをするにあたり、各宿の温泉の情報が一目で分かるページがあると有難いなと感じた自分の経験を踏まえ、各宿の日帰り入浴に関する情報を載せておきます。



乳頭温泉郷にある7軒の温泉に関する入浴料、日帰り入浴時間、定休日、入浴施設(温泉の数など)、泉質等を記しています。



※入浴料は湯めぐり帖を使用しない場合の金額です

※最新の情報は各温泉の公式ホームページなどで確認してください





湯めぐり帖

・湯めぐり号への乗車ができるほか、乳頭温泉郷加入組合7軒の入浴が1回ずつ可能

・乳頭温泉郷の各宿で宿泊者のみへの販売

・宿泊する宿以外で購入する場合は、宿泊予定の宿などを伝える必要あり

・価格は2,000円(2023年2月現在)

・有効期間は購入から1年間




湯めぐりマップ

・湯めぐり号の1日乗車券

・価格は1,000円(2023年2月現在)

・湯めぐり号は通常期間と冬季期間でダイヤが異なる




鶴の湯

・入浴料 大人:600円 小人:300円

・日帰り入浴時間 10:00〜15:00

・定休日 月曜日は清掃のため露天風呂休み(祝日の場合変更あり)

・入浴施設 内湯:男女各3 露天風呂:混浴1 女性1

・泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉



妙乃湯

・入浴料 大人:800円 子供:400円

・日帰り入浴時間 10:30〜14:00

・定休日 火曜日(祝日の場合変更あり)

・入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1、混浴露天風呂1、寝湯、貸切風呂

・泉質 金の湯:酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉 銀の湯:単純温泉

・その他 女性は混浴露天風呂でのバスタオル使用可能



蟹場温泉

・入浴料 大人:600円 子供:100円

・日帰り入浴時間 9:00〜16:00

・定休日 無休

・入浴施設 内湯:男女各2 露天風呂:混浴1(19:30〜20:30は女性専用)

・泉質 単純硫黄泉



大釜温泉

・入浴料 大人:600円 子供:300円

・日帰り入浴時間 9:00〜16:30

・定休日 無休

・入浴施設 内湯:男女各2 露天風呂:男女各2

・泉質 酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉



休暇村乳頭温泉郷

・入浴料 大人:600円

・日帰り入浴時間 11:00〜17:00

・定休日 無休

・入浴施設 内湯:男女各2 露天風呂:男女各1

・泉質 乳頭の湯:ナトリウム炭酸水素塩泉 田沢湖高原の湯:単純硫黄泉

 


黒湯温泉

・入浴料 中学生以上:800円 小学生:400円

・日帰り入浴時間 9:00〜16:00

・定休日 無休(11月中旬から4月中旬休業)

・入浴施設 内湯:男女各2、混浴1 露天風呂:男女各1、混浴1 打たせ湯、貸切風呂

・泉質 上の湯:単純硫黄泉 下の湯:単純温泉



孫六温泉

・入浴料 600円

・日帰り入浴時間 9:00〜16:00

・定休日 不定休(11月中旬から4月中旬休業)

・入浴施設 内湯:男女各1、混浴1 露天風呂:混浴2、女性用1
・泉質 単純温泉







これまでの主な国内旅行記











これまでの主な海外旅行記