以前に入手済の書状の解読です。

松平乗邑の書状　です。

－松平左近将監乗邑：松平乗邑。
肥前唐津藩の第3代藩主(1690年～1691年)。
志摩鳥羽藩の藩主(1691年～1710年)。
伊勢亀山藩の藩主(1710年～1717年)。
山城淀藩の藩主(1717年～1723年)。
下総佐倉藩の初代藩主(1723年～1745年)。
老中。
－稲葉万次郎：稲葉泰通。
豊後臼杵藩の第9代藩主(1737年～1768年)。

・文中に「披露・・・」とあり、宛所の敬称が「殿」であることから、老中奉書(老中返札)と判断
・松平乗邑の老中在職期間は1723年4月21日～1745年10月9日のため、11月6日は1723年～１744年のみ
・徳川吉宗の将軍在職期間は1716年～1745年
・1723年～１744年における稲葉万次郎は、稲葉泰通。稲葉泰通の藩主在職期間は元文2(1737)年～明和5(1768)年
・1744年2月に寛保から延享に改元のため、11月は延享
●元文2(1737)年～延享元(1744)年の、松平乗邑から稲葉泰通への (徳川吉宗に白干鮎を献上したことに対する)老中奉書(老中返札) である

翻刻は以下とみました

〆稲葉万次郎殿　松平左近将監

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今朝白干鮎一箱進上之候
遂披露候処一段之
仕合候恐々謹言

十一月六日　　乗邑（花押）

解読(コレクション)：松平乗邑の書状