油津はカープのキャンプ地なほか、運河の街で海沿いにかつての煉瓦倉庫や木造商家が残るなど、結構見どころが多い。それらのおかげで町にそこそこ活気があり、商店街を中心に飲食店も多い。キャンプ観覧客目当てなのか若者向けの小洒落た店も多く、ここも洋館風でモダンな雰囲気の明るい店だ。

そのたたずまいながら、看板メニューが辛麺と鉄板焼きそばなのがまた、面白い。鉄板やきそばは名前のまま、熱した鉄板にのってジュージュー音を立てて出される焼きそば。真ん中に生卵が落とされ、好みのかたまり具合でいただける。熱々のままいただけ、次第に麺がカリカリになる味変も。卵は半熟ぐらいがおすすめで、からめていただくとソースの味がまろやかになる。

これはありそうでなかった料理だが、どこかで食べたように思ったら、お好み焼きの麺の部分の味に似ているような。もしや広島カープ食文化が、喫茶店メニューにも侵食しているのか?