最近の散策は、かつて訪れた街の再訪も目的で、飲食店も原則、訪れたことがある店を選んでいる。数年ぶりのところから、ともすれば十数年・数十年ぶりのところもあるのだが、店に入れば当時のことを意外に覚えているものだったりする。頼んだメニューは記録しているのでもちろん、店の佇まいとか通された席とか、店のおばちゃんや親父さんの顔までが、中に通された途端にスッと浮かび上がる。
そして最初のオーダーが届いたタイミングでの「この店、○○前に来たことがあるんですよ」から、以後の話が盛り上がれば、間違いなく居心地の良い店。先方が覚えているかどうかはどうでもよく、それだけ間を開けて再訪した客をしっかり構ってくれる心意気が、何とも言えず嬉しいのである。人吉駅前のこちら、以前は街に泊まり夜に訪れて天然アユの塩焼きなど魚づくしを楽しんだ。今回はランチのアイドルタイム明けで、くだんの報告をした途端にお姉さんと親父さんと人吉の今昔談義が始まるのが、実に良い。
再訪記念のメニューはだご汁定食で、宮崎県の郷土料理だがほぼほぼ宮崎な立地の人吉でも常食。白味噌仕立てのシメジニンジン大根ネギ玉ネギ白菜里芋と野菜たっぷり、さらに地鶏入りで出汁の効いた汁は、ごはんにも合い酒のアテにも相性抜群だ。話が弾んだ勢いで、駆けつけの昼ビールで収まらず焼酎「蔵八」をロックで追加。市街北寄りの多良木に蔵があり、もちろん地元の球磨焼酎です、とお姉さんが胸を張る。
こんな流れで再訪したお店は、出る時にいつも「次は○年も開けずにまた来てよね」との声がかかる。はい、すぐにまた、と答えはする一方、かなりの確率でこれが最後の訪問になるのは間違いない。再会の嬉しさと一期一会となる寂しさが入り混じりながら、店をにするのがちょっと気持ち複雑な、球磨川沿いの城下町のローカルご飯である。
そして最初のオーダーが届いたタイミングでの「この店、○○前に来たことがあるんですよ」から、以後の話が盛り上がれば、間違いなく居心地の良い店。先方が覚えているかどうかはどうでもよく、それだけ間を開けて再訪した客をしっかり構ってくれる心意気が、何とも言えず嬉しいのである。人吉駅前のこちら、以前は街に泊まり夜に訪れて天然アユの塩焼きなど魚づくしを楽しんだ。今回はランチのアイドルタイム明けで、くだんの報告をした途端にお姉さんと親父さんと人吉の今昔談義が始まるのが、実に良い。
再訪記念のメニューはだご汁定食で、宮崎県の郷土料理だがほぼほぼ宮崎な立地の人吉でも常食。白味噌仕立てのシメジニンジン大根ネギ玉ネギ白菜里芋と野菜たっぷり、さらに地鶏入りで出汁の効いた汁は、ごはんにも合い酒のアテにも相性抜群だ。話が弾んだ勢いで、駆けつけの昼ビールで収まらず焼酎「蔵八」をロックで追加。市街北寄りの多良木に蔵があり、もちろん地元の球磨焼酎です、とお姉さんが胸を張る。
こんな流れで再訪したお店は、出る時にいつも「次は○年も開けずにまた来てよね」との声がかかる。はい、すぐにまた、と答えはする一方、かなりの確率でこれが最後の訪問になるのは間違いない。再会の嬉しさと一期一会となる寂しさが入り混じりながら、店をにするのがちょっと気持ち複雑な、球磨川沿いの城下町のローカルご飯である。
