喜多方はスープや麺の素材となる水がよいことから、郷土の味として古くからラーメンが定着してきた背景がある。太め平打ちの麺に地元の水を用いたスープが定義というか基本要素で、同じく地元の水を用いて醸造した醤油を用いた中華そばスタイルのイメージが大きいが、店ごとに工夫を凝らしたご当店ラーメン的な喜多方ラーメンも数多い。

こちらは駅に近いこと、朝7時からやっていることから、散策前のはじめの一杯の店として知られている。街の観光要素を冠した蔵ラーメンは、栄養のバランスを考えて具が多いのが特徴で、チャーシューに卵にメンマにネギなど盛りだくさん。味噌スープが選べるのが珍しく、ワカメとコーンものるためまるで札幌ラーメン的な見た目と味わいである。プルプルの加水麺と、味噌スープのからみも抜群。

喜多方ラーメンは地元では朝ラーほかおやつ、夜食にもいただく常食で、一日三杯も普通なのだとか。頑張って食べ歩いてみましょう。