山代温泉てくてくさんぽ（20220704）

山中温泉が加賀四湯の山の湯なら、バスで15分ほどの山代温泉は田園の湯。こちらも大規模な温泉旅館が並びますが、山中温泉に比べ町はやや鄙びた印象で、飲食店やみやげ店などにやや場末感が漂っています。しかしながら九谷焼の本場、かつ海原雄山のモデルともされる北大路魯山人ゆかりの地で、ここで篆刻と陶芸の腕を磨き、旦那衆との交流で美食家としての基礎を築いたと言われています。

古九谷の窯跡の遺跡を展示する窯跡展示館、魯山人が寓居していたいろは草庵がそのゆかりの見どころで、須田青華窯では魯山人の手による篆刻看板で唯一、店頭に掲げられたものが見られます。ほか街中には擬洋風建築を復元した共同湯の古総湯、湧水の男生水と女生水にゆかりの遊歩道も。赤い紅殻壁がランドマークだった白金屋旅館は、なんと星野リゾートに変貌。