最近話題の町中華、地方都市でもよく見かける。中華料理ゆえに、地域に愛された定番の料理が魅力的な一方、特産品とか郷土の味とかのご当地色がほぼないため、旅でのオススメ店として勧めてよいものか悩ましいものがある。
福井市街の繁華街の片町は、古くから営業を続ける煤けた感じの町中華が多いエリア。この店はズバリ、県庁所在地たる地名を屋号に掲げており、地元福井の方が代々続けているのかと思ったら「中国本場料理」を謳い接客も料理人も中国の方。品書きも日本語が片言だったり簡体文字が使われていたりで、店名所以の福井情緒はないがアジアンテイストにあふれている。
広い店内には19時過ぎごろからお客が入り出し、アルコールと餃子とミニ料理のお得なセットから始めるのが流儀のよう。場所柄か早朝まで通し営業だそうで、酔いが回った客が随所で大声で議論し始めるなど、地域への浸透度は半端なく深いことが伺える。
これならこれで福井のローカル本格中華の店としてオススメしてもよいかと思い、菜譜を眺めたら「福井ラーメン」なるものが。諦めかけていたご当地感と不意打ち感から即決、粗挽きの豚肉を唐辛子と炒めとたっぷりのニラが具のラーメンで、あっさりした醤油スープにはニンニクの香りも。細麺と一緒にいただくとパワフルな香りがプンプン、いかにもスタミナがつくラーメンである。
この福井ラーメン、由来を後で調べたのだが特に福井に絡みがある蘊蓄は見当たらず、どうやらこの店のオリジナル「ご当地」ラーメンらしい。屋号からするとここが福井中華の源なのかも、と勝手に推測して納得してすするのが楽しい、結局ローカル色があるのかないのかよく分からない謎の逸品である。
福井市街の繁華街の片町は、古くから営業を続ける煤けた感じの町中華が多いエリア。この店はズバリ、県庁所在地たる地名を屋号に掲げており、地元福井の方が代々続けているのかと思ったら「中国本場料理」を謳い接客も料理人も中国の方。品書きも日本語が片言だったり簡体文字が使われていたりで、店名所以の福井情緒はないがアジアンテイストにあふれている。
広い店内には19時過ぎごろからお客が入り出し、アルコールと餃子とミニ料理のお得なセットから始めるのが流儀のよう。場所柄か早朝まで通し営業だそうで、酔いが回った客が随所で大声で議論し始めるなど、地域への浸透度は半端なく深いことが伺える。
これならこれで福井のローカル本格中華の店としてオススメしてもよいかと思い、菜譜を眺めたら「福井ラーメン」なるものが。諦めかけていたご当地感と不意打ち感から即決、粗挽きの豚肉を唐辛子と炒めとたっぷりのニラが具のラーメンで、あっさりした醤油スープにはニンニクの香りも。細麺と一緒にいただくとパワフルな香りがプンプン、いかにもスタミナがつくラーメンである。
この福井ラーメン、由来を後で調べたのだが特に福井に絡みがある蘊蓄は見当たらず、どうやらこの店のオリジナル「ご当地」ラーメンらしい。屋号からするとここが福井中華の源なのかも、と勝手に推測して納得してすするのが楽しい、結局ローカル色があるのかないのかよく分からない謎の逸品である。
