今回の日光へは珍しくJRでのアプローチで、宇都宮からの日光線は駅の案内板などが、明朝ベースの文字のレトロモダンなあしらいになっている。日光駅は大正元年開業の、ハーフティンバー様式の木造建築で、大正天皇が日光の御用邸の滞在時に利用した貴賓室、2階には一等旅客専用特別待合室だったホワイトルームなど、かつて都心からの直通列車が結び避暑地の玄関口として賑わった、当時のしつらえが残る。出口上の天井には龍の絵があり、柏手を打つと輪王寺本地堂の鳴龍のように、音が共鳴するのだとか。
現在は隣接する、ロッジ風三角屋根の東武日光駅のほうが、浅草や新宿からの直通特急が発着して玄関口の体を成している。かつて神橋を経ていろは坂たもとの馬返まで運行していた、路面電車の静態展示を見て、駅前の日光街道を歩く。二社一寺への参道で、沿道にはみやげ物屋や飲食物販店が並ぶが、ややひっそりした印象もある。カフェや雑貨、人気の日光プリンに団子、山内が近づくと湯葉や山椒漬けや水羊羹といった具合に、新進の店と伝統ある老舗が適度に混じっているのも面白い。途中には旧市役所、日光郷土センターなどの公共の建物も、昔ながらのつくりで街並みに溶け込んでいる。
現在は隣接する、ロッジ風三角屋根の東武日光駅のほうが、浅草や新宿からの直通特急が発着して玄関口の体を成している。かつて神橋を経ていろは坂たもとの馬返まで運行していた、路面電車の静態展示を見て、駅前の日光街道を歩く。二社一寺への参道で、沿道にはみやげ物屋や飲食物販店が並ぶが、ややひっそりした印象もある。カフェや雑貨、人気の日光プリンに団子、山内が近づくと湯葉や山椒漬けや水羊羹といった具合に、新進の店と伝統ある老舗が適度に混じっているのも面白い。途中には旧市役所、日光郷土センターなどの公共の建物も、昔ながらのつくりで街並みに溶け込んでいる。
