
狸小路の西はずれにあるスープカレーの店で、4種類の具と2種類のルーから選べる。スープカレーはルーのタイプによって2種類あり、豚骨と鶏がらに20種に及ぶ様々な香辛料を合わせて、じっくり2日間煮込んだ手間をかけたもの。北海道は古くからカレーが食べられており、開拓時代に米食文化普及の一端を担っていたとか、札幌農学校のクラーク博士が生徒への栄養補給にいいと推奨したとか諸説ある。
メニューをめくると、スープカレーはベジタブルときのこ、鶏、角煮の具に、濃さが違う「さらさら」と「とろとろ」の2種のルーが用意されている。鶏のさらさらを選んでから辛さの選択。マイルドから始まりレギュラー、ホット1~4の6段階の辛さが設定されていて、「さらさらはとろとろより1.5倍辛いです」との店の人の話に従い、5番目にあたる「ホット3」に。
鶏を骨を持ってひとくちかぶりつくと皮がばりっ、肉はしっとりほろりとジューシー。ばらしてカレーに浸して頂く。キャベツと玉ねぎの甘味がある野菜は、ルーがこれだけ辛い方が持ち味の甘さが出る。賽の目のトマトは酸味がカレーの後をひく味わい。「野菜スープカレー」のようで、たっぷりの具を先に食べてからスープを頂く。スープは熱いが、数口食べると実は辛さなのに気付く。舌に叩き付けられる厚みのある辛さに頭が覚醒、さんぽの後半も頑張れそうだ。