札幌に来ると必ずと言っていいほど足を向けるのが、大通公園の西端にある札幌市資料館。こちらの「おおば比呂司記念室」は、当地出身の漫画家で画家である氏の原画、飛行機や人形などのコレクションなどを所蔵。なぜにそこまで好きかといえば、普段使いしているホテイの焼き鳥缶のキャラの作家だから。ほかにも南部煎餅、安来のどじょうすくい饅頭、京都のおたべ、鐘崎の笹かまぼこなど、錚々たるみやげ菓子のパッケージイラストも手掛けているのだ。

グッズコーナーでは、北海道の料理を細かく書き込んだのと、十勝川に通い詰めて描いた童話「サケの旅」の挿画の絵葉書を購入。氏の練馬の豊玉のアトリエもそのまま再現されていて、作品がちょっと近しく感じられる。ちなみに氏の作品は人気が高く、毎日イラストが描かれた日めくりカレンダーは数年前のものも高価で取引。食を綴ったエッセイ「味覚停車」は、古本でも数千円するそう。これ、読みたいのだが、Amazonの古書にもなかなか出回らないレア物だ。