玉藻公園を後に、琴電の踏切を渡り丸の内を抜けて片原町商店街へ。琴電片原町からのびる、東西450mの商店街です。アーケード商店街は高松名物のひとつで、8つの商店街の総延長2.7㎞は日本一。城下に職人や商人が集まって繁栄、現在も大工町、紺屋町、鍛治屋町などの名が残ります。

生活雑貨の店が集中するライオン通り商店街は、丸亀町商店街に並行。片原町商店街のアート「旅のはじまり」ロシナンテとロバがモデルです。店頭にさがるのぼりに注目すると、店のセールスキャッチをひとことで表記しており、寄り道したくなる、センスあるコピーが続きます。くつわ堂は明治10年創業の、瓦煎餅の老舗。高松城の瓦を模しており、特大サイズは顔が隠れるほどです。

丸亀町壱番街前ドーム広場はクリスタルのドームで、下はイベント広場にも。3つの商店街の交点で、ここから3つの商店街からなる、高松中央商店街を縦走します。高松丸亀町商店街は、高松中央商店街の、いちばん北側の商店街。三代藩主正俊の頃に丸亀から商人を呼び寄せた丸亀町が名の所以で、自然光を取り入れ明るいつくりで、7つの街区ごとにデザイン意匠が異なります。アーケードはガラス屋根が続き、明るい雰囲気。百十四銀行創業の地には、創業114年を記念した碑が。建物は大正期築で、現在も高松支店として営業中です。

美術館通りを超えるとアーケードがややコンパクトになり、看板のデザインもローカル感が漂います。香川のご当地書店チェーンの宮脇書店は、ここが本店。モダンな店構えの店舗が続く中で、岩佐佛喜堂は重厚なたたずまいの仏具店。屋根の左右に仁王像がそびえます。香の品揃えも豊富で、ミニサイズのお供え菓子がカラフル。南の外れはガラス屋根のアトリウム「丸亀町グリーン」で、けやき広場は、イベントやマルシェで賑わっています。高松丸亀町商店街はここまで。さらに南新町商店街へと続きます。