はりまや橋付近から桂浜へは、南はりまや橋バス停から約30分。道中の県道14号は別名「桂浜花街道」で、太平洋が右手に広がります。レトロな雰囲気の桂浜バスターミナルに到着、みやげ店街を抜けて階段を登ったところが、桂浜の展望スポットです。桂浜は龍頭岬と龍王岬の間、弓状に広がる砂浜。「月の名所は桂浜」と謳われた、高知を代表する名勝で、浜と緑の松林、青い太平洋のコントラストが見事です。南西端の下龍頭岬の先端には、龍王宮が望めます。

昭和6年開設の桂浜水族館の前を通り、浜へ。波打ち際には仁淀川などから流された、五色の石が。大町桂月記念碑は高知市出身の氏の歌碑で、号は月の名所の桂浜からとっています。砂浜の外れの石段を登ったところには、昭和3年築。高さ5.25m、台座から13.4mの坂本龍馬像が。像の製作は高知の彫刻家の本山白雲で、長崎で撮影されたブーツを履き懐に手を入れた写真がモデルです。目線の先を追うと太平洋を超え、アメリカを見据えるかのよう。横から見上げると、微笑んでいるようにも見えます

像の背後には、龍馬の生誕や銅像の建立記念の植樹が。なかでも豪気節の歌碑が面白く、高知高(現・高知大)の寮歌で桂浜に寄せる波はカリフォルニアの岸に届くとの、スケールの大きさがすごい。そばの浦戸砲台跡は、幕末の外国船対策で設置。あたりには弾薬庫がありました。