
駅前の市役所筋の向かい、桃のオブジェの商店街から散策へ。名物「祭ずし」の三好野の看板を眺めてアーケードへ入ったところが、岡山駅前商店街。長さ280メートルほど、駅から中心市街を結ぶアーケードで、サンプルがレトロな大衆食堂や岡山名物の「中華そば」の店など、庶民的飲食店が集まります。
アーケードを出ると、緑とせせらぎの緑道が続きます。西川緑道公園は市街を南北に流れる、西川に沿って整備された公園すふ。総延長2.4キロ、およそ100種類の樹木約3万8000本が植樹され、噴水や水上テラスなども配された、市民の憩いの場です。出たところに立つ福武一二像は、昭和時代の実業家。岡山で映画などの興行ほか、社会福祉事業にも尽力しました。噴水広場は用水の上に、直径9メートルの円形リングを架けた噴水で、あたりのランドマークです。
ここから水上テラスの先、あくら通りまで歩いてみましょう。沿道は彫刻や歌碑や句碑が、多数点在。北村西望「夢」は、頭に蝶をとまらせ、まどろむ少女の像。和田博雄句碑は代議士の激務を終えた氏を迎えた、妻のいたわりを記してます。しゃれたロゴの施設は公衆トイレで、ネーミングライツで設計会社が管理してます。ところどころ水辺にも降りられ、岡山パブテスト教会は西川の緑に面して、清楚なたたずまいを見せます。
東屋が2つ繋がる水上テラスは、公園の中心的エリア。沿道には下石井公園があり、図書館や多目的ホールが隣接します。奥にはイベントステージ、静態保存のD51も。繁華街にある、市民の憩いの場です。