山口宇部空港の建物を出るとすぐに、アート作品が出迎えてくれるのはさすが、彫刻の街。敷地内では以下の2作品が。

・グラビテーション(大井秀規作)…砂漠の大地をイメージした赤い石と、それを支える黒い石で、重量とその力に抗って立ち上がろうとする二極のエネルギーを表現

・道標.鳩(柳原義達作)
作者自身、さらに人々の道標にとなってほしいとの思いが託される

山口宇部空港から、散策の起点である宇部新川駅までは、バスで15分。駅舎は昭和23年改築、かつては市の玄関口として「宇部駅」を名乗ったこともあり、天井が高く柱が多い立派な建物である。空港からのバスが発着する、駅前のバスターミナルもレトロなたたずまいだ。

宇部市は「彫刻のあるまちづくり事業」の一環で、ときわ公園で2年に一度開かれるUBEビエンナーレの作品を、市内各所へと設置している。テーマや素材、時代や作家もまちまちな彫刻が立ち並び、町全体が野外彫刻の美術館のようになっている。駅からシンボルロードの平和通り、新川大橋を渡って常盤通りの沿道と、真締川河川敷の真締川公園に集中しており、玄関口である宇部新川駅前から、彫刻が並ぶ。

・そりのあるかたち(澄川喜一作)
ステンレスの翼が、はばたこうとする街の未来を象徴

宇部新川駅から、まずはアートの街歩きを楽しんでみましょう。