昨夜の宿、安さを極めたら久々に、かつての町のランドマークな宿がそのまま時を経てしまったような宿にあたった。宴会場やチャペルの名残があり、ハレの場だったのだろう。館内は薄暗く、フロントの方は木訥で(これは土地の気質かも)、必要最低限の素のままの応対。ここもくだんの恩恵で、1泊2405円。

クーラーの音がでかいとか、朝食が8時過ぎに終わっていたとか、宅配可の看板が出ているのに誰も発送方法を知らないとか、何故かキャンペーンでねぎみそ煎餅がつくとか、突っ込みどころは多いがそれらも楽しめてしまう、別の世界線にいるような錯覚に陥る一夜だった。