
摂田屋で15時まで使ってしまったが、長岡市街も行かねばならぬ。日没まで3時間ほど、頑張って歩きましょう。
長岡は牧野家7万4000石の城下町である。信濃川に隣接し三国街道などの交差点であることから物流の要衝、また「米百俵」の逸話のように幕末〜近代に活躍した偉人を輩出した地であり、市街には史跡や名残、足跡が点在している。駅に降り立つと、長岡花火のモニュメントがお出迎え。駅前からの大手通りにはモニュメントが点在、火炎土器が出土した所以もあり、大きな土器のモニュメントは迫力ありだ。ほか道中には少年少女の愛らしい造作、先の方は「まいまいひめ」なるカタツムリと女の子像、そして「米百俵」の碑も。歩きながらの道中が、なかなか楽しい。
長岡は戊辰戦争や空襲の影響で、城郭の名残がほぼないのがもったいない。跡を示す案内板もなく、市役所のある「アオーレ」が二ノ丸跡にあたり、一角にある碑と稲荷社のみ名残をとどめている。鉄道が通っているところも城郭内で、駅前広場にも水のモニュメントの横に碑が立っていた。城郭の規模がすごいというか、鉄道の敷き方が無茶というか。
市街へと歩き出せば、歩道の随所に「雁木」と呼ばれる小屋根が設けられているのが目に入る。豪雪地帯ならではの対応で、散策しやすいのがありがたい。殿町通りは古い商家が集まっており、酒まんじゅうの川西屋は虫籠窓が残り、車麩の木宮商店は店頭の麩の看板が目を引く。東軒はなんと、古い商家の理髪店。
この先、市街を流れる柿川沿いに出てみましょう。