
宮内には新潟五大ラーメンのひとつ、長岡生姜醤油ラーメンの元祖「青島食堂」がある。宮内駅前店は周辺に4件ある店舗のうちの一つ。駅前食堂的素朴さの店内は、昼時はサラリーマンが券売機に行列する人気店で、カウンターのみの店内はさらりと満席。厨房での茹でたり切ったり盛ったりを眺めながら、くだんのラーメンを味わった。
醤油だれが多めのスープは麺が透けて見えないほど黒い。すするととんこつ系のダシが効いていて、名前ほど生姜が効いているわけではなく香りがほんのりひろがる程度。醤油の味が濃く膨らみがあるのが、醸造の街摂田屋のラーメン屋ならではか。ツルツルの麺に、具はゆでたホウレンソウとネギ、板海苔とナルトなどが基本形。ざく切りのチャーシューも必須で、脂少なめながらしっとりとバランスがよい。見た目はシンプルながら、奥行きのあるラーメンである。
店を出てから体の温もりがなかなかひかないのが、ショウガの効能。雪国らしいが、35度越えの猛暑にはちときつい?