吉乃川酒造には以前は「瓢亭」という予約制の資料館があったが、大正期築の「常蔵」を改装した新しい資料館・吉乃川酒造ミュージアム醸蔵がオープンした。この蔵の歴史や酒造技術の紹介と、定番品から限定品まで扱うショップを設けており、ひと休みがてら立ち寄ることに。蔵はかつて瓶詰工程に使われ、鉄筋コンクリート造り・天井に鉄骨が三角形で組まれたトラスエ法を用いるなど、近代的な造りである。

昔のポスターやラベル、映像による酒造りや長岡花火大会を眺めつつ、注目は奥寄りの「SAKEバー」。ここでも定番から醸蔵限定の酒も味わえ、自販機前の品揃えから「極上吉乃川」を選択。キリッと冷えたのをワイングラスでいただくと、米の香りが立ち舌にひんやり、じわりと甘い。アテのぽんしゅ漬けと一緒にいただきつつ、映像の花火を眺めゆっくりと。