
さらにこの先にも2つの蔵が並ぶ。天保13年(1842年)創業の長谷川酒造は、「雪紅梅」の蔵元。通りに沿って黒板が続く大規模な蔵は、築大正8年の仕込蔵と土蔵造りの醸造蔵、築大正12年のレンガ造りの麹室。当時の道具を用いた手作業による昔ながらの酒造りをしており、女性の蔵元による雪中貯蔵・雪室貯蔵の酒が人気商品となっている。
星野本店は弘化3年(1846年)に創業の、味噌・醤油蔵。洋館風のハイカラなつくりが長谷川酒造と対照的で、江戸時代末期から昭和初期築の土蔵造りの建物、大正末期築造の擬洋風事務所など、和と洋が融合している。
この先にある光福寺は、北越戊辰戦争の舞台。政府側との小千谷談判決裂ののち、長岡藩が本陣を構えた場所で、最新鋭のガトリング砲と洋式武装した藩兵が配備され、抵抗を続けた歴史がある。
ここで引き返し、駅へ戻る途中、もう2蔵ほど。