
十輪院から御霊神社へ向かう途中の辻にあり、名からして飲み屋に聞こえるが古本の店。週末の昼頃から夕方までの営業のため、最初に来た時はまだ開いてなく、奈良町をひとまわりしてきたら扉が開いていた。「畳でくつろげる古本屋」とあるように、店内を見ているとご主人が、靴を脱いで奥の間へどうぞ、と案内してくれる。
ここも旅と食と奈良にまつわる本、加えて店名にもある酒の本の品揃えが多く、帰りの車中で読むものを選ぶのに困らない。地元の人や本好きな人とのコミュニティスペースにもなっているらしく、畳の間では本談義の流れで酒宴になることもあるのだとか。
二年前にも来たとヒゲのご主人に話すと、喜んでもらえて何より。奈良に来る都度、こちらで旅や食の懐かしい本を仕入れていくのが、ルーティンになりそうだ。