
本町筋にある今井まちや館は、今井町の町家の代表的なつくりを学べる施設である。1階建てに見えながら2階がある「つし二階」、漆喰塀に設けられた虫籠窓、通り土間と店の間、2列6室の基本的な間取り、土間の上に設けられた煙取りの窓など、これまで見てきた文化財民家のつくりを、町歩きの後半で改めて復習できる。
またこの町家では「帳台構え」という、家長の部屋の構造が特徴的だ。奥の真ん中の間の敷居が一段高くなっていて、そこが上の者の場所であることが、見るからに分かる。座敷の6間を一巡して、通り土間を裏庭まで往復して、今井町の町家を体感でも確認しておく。
このあとは、寺内町の核となった寺も見ておきましょう。