
茶臼山は大坂冬の陣では徳川家康、夏の陣では真田幸村の本陣となった小山である。かつて円形古墳だったとの説もあり、河底池越しに見える小山は、確かにそう思える形をしている。
鴨が多数泳ぐのを見ながら、朱の「わけばし」を渡って、石段のたもとに夏の陣の徳川・豊臣の陣形図を見て、さらに上り頂上へ。こちらにも古図の陣形図があり、水準点の標石には茶臼山の名と、葵の門が入っていた。周囲には主に真田幸村にまつわる歴史資料が掲げられ、ファンには「聖地」なのだろう。
わけばしからも通天閣とハルカスを見上げ、美術館に戻ってから新世界方面のゲートへ歩道橋を歩く。途中、天王寺動物園の真上を通り、森の中から動物の鳴き声が聞こえ中に入らないながらそれらしい気分にも浸れる。では、新世界をざっと歩いてみましょう。