若草寿司の親父さんの話に従い、赤貝の水揚げを見ようと食後の12時頃に行ってみたが、この日はセリをやっている形跡がない。岸壁の一部にプレハブの仮設の建物があり、荷捌き場はどうやらここらしい。ほか右の護岸も左側も正面も、復旧工事の真っ最中。岸壁には船尾にマンガをつけた船が停泊しており、どうやらすでに帰港してセリは終わった様子だ。あたりを歩いていた漁師に聞くと、この日は9時ぐらいに船が入ってきて、セリも10時には終わってしまったとかで、残念。

プレハブの建屋のまわりを歩いていると、通りを挟んだ裏手のコンテナとプレハブのところで、水揚げされた赤貝の仕分けをやっているのが見られた。サイズなど様々なのや割れたのも混じっている箱から、大きさ、重さ別に仕分けしている。覗くと赤貝の形はまん丸で、殻の隙間から覗くオレンジ色の身が、名の通り鮮やか。隣には混獲されたらしい、シタビラメが入った箱も積まれている。裏手には仕分けが終わったスチロール箱が、うず高く積まれていた。サイズを聞いたら、いちばん大きな1号玉を手にとって見せてくれた。