
台北の小ネタの中から、交通事情編。市街には地下鉄路線が網羅されていて、行きたい所へはほぼ行ける。日本のPasmoのようなプリペイドICカード「悠遊カード」があり、地下鉄に市バス、さらに日本のJRにあたる郊外路線の台湾鐡道にも使えるので、広く周遊するには便利だ。台鐡で基隆へ行ったら、そこの市バスにも使えた。
1日目にこれを買って500元チャージしたら、3日間交通費は何も使わなかった。というか200元ちょっと余ってしまい、普通は都度都度100元ずつチャージするのがいいらしい。次回の訪台時までとっておくことにしよう。
車両はステンレスのきれいな電車で、座席はアジアの地下鉄によくあるFRP製。クロスとロングの組み合わせだが、席数は多くない。座席ではなく、お尻をちょっとひっかける程度の棚のようなものも設けられている。時間帯による女性専用車や、やや色の濃いブルーの優先席もある。また駅は地上の道路までエスカレーターが整備されているので、階段を登ることがほとんどなかった。
乗っていて驚くのは、台湾の人の親切なこと。最初に悠遊カードの買い方が分からず自販機で途方に暮れていたら、おばちゃんがあれやこれやと世話を焼いてくれる。年配の人や幼児連れの人が乗ってきたら、えらい数の人が一斉にダッと立って席を譲る。込んでいても押し合いへしあいや席の争奪戦などもなく、穏やかで気さくな気質が表れていて気持ちがいい。