ガード下近くの個室居酒屋「さくらさくら」にて、プレミアムモルツジョッキ×変わりシューマイ。旅情報を真摯に発信してきた仲間の、新たな門出を祝うなら、同業の同志で気のおけなく飲みまくれる、このコンビが似合う。

時間通りに集まった面々だけで、まずは口開けの乾杯。じとじと雨の中で切れ味の立つプレモルが、湿度の高い中の渇きをスパッと潤してくれる。杯を重ねるにつれ集まる同志の盛り上がりとともに、掲げるジョッキの気勢も上がること。トッピング鮮やかなシューマイをつまみ、グッといけば酔うほどに、旅の感動をいかに伝えるかの熱弁が、贈る言葉へと転化する。飲み放題の送別の宴に、杯と惜別の念が重なりゆく一期一会。

宴たけなわ、との幹事の号令に、時間が経つのがあっという間なのに気付く。送り足りない気持ちの高鳴りは、当然のごとくガード下の名店へと昇華されていく夜。一献一品の送別の宴、しみじみ天下泰平なり。(130627)