
昨日のカツオの刺身にマヨネーズ論議で、コメいただいたお店と盛り上がり、勢いにのって今宵お邪魔することになった。お店は九段下出口から近い「魚鐵」さん。モダンな内装が落ち着ける、魚料理が評判の店だ。
もとは当地で数代かに渡り鮮魚店を営んでいるだけに、魚の目利きはかなりのもの。刺身盛り合わせは豪快に丼で出され、白身がシャキシャキクリアなサヨリ、脂ののりが軽くほの甘いアジ、シコトロな歯ごたえ甘さのサバなど、丼から溢れかえる鮮度の良さ。鯛やマグロの歯ごたえや甘さは涙もので、漁港の市場食堂顔負けの、水揚げ地の魚旨さが楽しめる。
オススメのカマ焼きをしゃぶりほじっていたら、今日のカマはカンパチとヒラマサだよ、と親父さん。混じり気のない瑞々しさは、白身の焼魚の真骨頂だ。「ブリカマよりさっぱりな分、上品でしょ」旦那様方みたいにね、とのツッコミに、いやいや我々は脂ギッシュな大衆魚のサバだから、と返してみたりして。 東京湾のアナゴと旬のタケノコの天ぷらも、初夏を感じさせるホッコリ感が優しい。
締めのつみれ汁まで、ご主人の勧めにのって存分に堪能。都心で絶品とれとれの魚を味わうなら、何とも嬉しい店を見つけた。