「ご当地食材使用」と銘打つ名物は、旅心をそそるものがある。某グルメイベントの影響か、新進気鋭のものも目立ち、古くからの郷土の味覚に肩を並べる勢い。道の駅などの物産店が、旅のみやげポイントから、今や旅の主目的に立ち上がってきたのも、よく分かる充実した品揃えである。

ご当地食材を使った軽食で、お手軽かつイメージ通りの味が期待できるのが、ソフトクリームだ。当地の牧場で朝搾りたてを直送した牛乳に、もぎたてとれたての旬のフルーツ。濃厚&フレッシュのコンビネーション、これをひと口いって笑顔がこぼれない人はいないのでは。

鳥取砂丘の二十世紀梨ソフト、山梨の巨峰ソフト、南房総のビワソフト、そして那須高原のとちおとめソフト。最近食べたラインナップは、いずれも素材のフルーツのフォルムが浮かんでくる。これそぞまさに産直スイーツ、ひとなめで旅心食心が舞い踊る。(130426)