
地鶏の焼き鳥「鳥元」にて、チリワイン赤×ボンチリとレバー串。大きなパーティーの主催者面々が、お疲れ様の二次会でくつろぐなら、そこそこ腹にたまりそこそこ飲めるこのコンビが馴染む。
気のおけない仲間が残っての乾杯に始まり、次々出てくる串盛りを一本ずつ、グシッといってはグイと引き。脂気の少ないボンチリがジュッ、クリーミーなレバーがねっとりと、ワインをいざと待ち構える。グラスから軽く含めば、素直な酸味と渋みの舌心地に、地鶏の持ち味が深みを増す。さらにもうひと串、もうひと瓶と、勢い誘われる一期一会。
気が張った後の空酒は、回りが早く空腹をさらに誘う。皮にネギマにつくねに砂肝、次々連なる皿に頼んだような、酔いの記憶が怪しいような。一献一品の小さな酒宴、今宵も天下太平なり。(130425)