有楽町ガード下の「八起」にて、ホッピー×やきとん。頭上に繰り返すガタンゴトンのBGMには、ガード下系飲み屋のエースと四番たる、このコンビが馴染む。

 串を一本グシッ、ガシガシかみしめ、あの豚の香りプンプンのくせを受けたところで、麦汁爽快なホッピーをグイッといく。中多めなため、のどを流れるたびに強襲してくる焼酎が、やきとんの香りと激突。庶民派な酒とアテが、がっぷり四つに一期一会。

 グラスが空き、串が皿に並ぶ頃には、喧騒にかぶる電車の響きが、ゴトゴトと終電間際を告げる。一献一品の小さな酒宴、今宵も天下泰平なり。