
休日仕事の合間の昼ごはんに寄った、鶏料理の「地鶏や」にて、一番搾りジョッキ×鶏のモツ煮。午前働いた労を自らねぎらう一杯なら、梅雨入り前の渇きを癒しつつ軽くつまめる、このコンビが似合う。
あっさり醤油味にネギがたっぷりと、味付けも薬味もさっぱりなモツ煮は、昼酒にはちょうどいいライトさ。シャキシャキのハツやモッタリのレバーに加え、皮に正肉、ゆで卵まで。あれこれつまむほどに、冷え方ほどほどのジョッキが心地よくのどを落ちてゆく。焼き鳥いいとこどりの小鉢がビールを誘い、気分は赤提灯の一期一会。
仕事の中継ぎ休憩のつもりが、飲むほどにつまむほどに緩やかな眠りへ誘われる。空のジョッキが重くなる瞼の先に揺れ、まさに午睡へととりもつかのような幻。一献一品の小さな酒宴、休日の昼から天下泰平なり。(130404)