酒を飲んだあと、締めにラーメンをすすりたくなるのは、医学的根拠があるそうだ。アルコールを分解するのに体内の血糖値が下がるから、炭水化物の麺が欲しくなる。トイレが近くなり水分や塩分やミネラルが排出されるから、塩っ気の効いたスープを飲みたくなる。

 かといって、本能の赴くままに締めラーに走った翌朝は、日付変更後に摂る炭水化物の重みを思い知ることに。基礎代謝が活発ならまだしも、代謝が落ちてきた年齢や生活リズムの人にとっては、魅惑の締めラーは両刃の剣となる。

 なので最近は、飲んだ晩は鉄の意思でガマンして、翌日のお昼に「持越し締めラー」を食べるようにしている。昼飯なら食後にまだ十分活動するから、代謝も上がり身につく量も緩和できる。

 で、いつもの喜多方ラーメン「小法師」にて、焼豚ラーメンに。喜多方ラーメン御三家のひとつ、坂内食堂の系列店で、当地名物の肉そばを思わせる一品。脂ギッシュなバラ肉チャーシューたっぷりだが、さっぱり薄味醤油スープにプルプルの加水麺で、さほどボリューム感なくいただける。

 喜多方ラーメンは古くから、地元の常食麺で、朝昼晩におやつと夜食、なんて聞いたことがある。地酒処でもあるけれど、締めラーの習慣はあるんだろうか?