
このところ、色々なところでバイキングで食事をする機会が多い気がする。バイキングといえば料理の種類は豊富で量は多いけれど味はいまひとつ、というイメージがあるかもしれない。とはいえ個人個人好きなものを食べられるのは、子供を連れて外食をするときにはとてもありがたい存在。近頃はホテル直営とか、イタリアンレストラン系列とか、料理のレベルも結構上がっているよう。まあ、もう少しひとりあたりの料金が安いか、あるいは「ビール飲み放題」まで付けてくれたら言うことはないのだが。
家族で横浜界隈に用事で出かけた後、帰る前にこのところ書き込み頻出の、横浜ベイサイドマリーナへとやってきた。我が家御用達のアウトレットショップである上、近頃は思い立ったらぶらりと食事をしに行く機会も結構増えた。中華の「Long」、ハワイアンフードの「サムチョイズ」など、レストランコートの店はかなり食べ歩き、行ったことのない店はもう数えるほど。この日も新規開拓ということで、バイキングレストランの『シーポートストリート』を選んだ。例によってヨットハーバーが見える窓際の席についてひと息、子供たちがさっそく料理を取りに行こうとしたところ、店の人が皿いっぱいにのったステーキを運んできた。
「ディナータイムのサービスです」と店の人が言うグリルステーキは、結構な厚さなのに肉汁もたっぷりでずいぶん柔らか。焼き立てということもあり、箸でも食べられるほどである。しかもこれもバイキングメニューだから、頼めば焼き立てがどんどん運ばれてくる。どんどん箸が進んでしまうが、これだけでお腹がいっぱいになってしまいそうなので料理が並ぶコーナーにも足を運んでみることに。まずはビールのつまみを物色して、スペアリブとソーセージの煮込み、魚介類のトマト煮ほか、4種ほど並ぶ手作りピザからいくつかとって席へ。イタリアン・シーフードが中心に、30種類以上の料理が揃うのが自慢で、この日は日曜の夜だからか、少々料理の数は少ない様子。まあグリルステーキをたっぷり頂いたからよしとするか。
料理がやや少ない分、「ご飯もの」は幾分選択肢が多いようで、今日のところは軽くビールを飲んだ後、パスタを各種頂いて締めくくりとする。イカとナスの辛いトマトソースは、シーフードに唐辛子の刺激がピッタリ。ほうれん草とベーコンと卵のぺペロンチーノは、ニンニクがしっかりと効いてスパイシー。そしてポロネーゼは冷製で、食事の締めくくりにはさっぱりといい。
この日は少々早めにごちそうさま、このところ仕事ものんびりした感じで、子供たちも夏休みということもあり、家族で色々と遊びに行って外食する機会も多いのは、それはそれで結構なことである。日頃ひとりで食べ歩きばかりしている身としては、ご飯はやっぱり皆でわいわい食べるほうが楽しいなあ、と痛感してしまう。加えてバイキングの食べ放題はより盛り上がり、さらにアルコールも飲み放題なら、こちらももう言うことないけれど。(2006年8月6日食記)