地中海     ガザ地区   1991年

 

 

やっぱり教育・教養なのか。

 

 当時東北タイのカンボジア国境地帯のポアントック村には電気が通っておらず、夜は真っ暗。

村の人々が灯すろうそくの明かりが窓からひっそりと閃き、また、自家発電機を回して明かりをとっている所帯からは蛍光灯の強い光が夜のとばりを貫いている。

 

自家発電機を回すことができる所帯は、小金をためこんでいる地主だが、大多数が小作人のポ村の人たちに、電気の明かりを得ることは高嶺の花だった。

 

それでも欲が深いのか、敬虔な仏教の国に暮らし欲深きを戒められているにもかかわらず、発電機やテレビをほしがる身の程しらずの人たちがいる。

 

「テレビ、何とかならないかな」と思っていると、またこれ強欲な資本主義の手練手管に騙される。

月賦など到底払えぬくせに町の悪徳電気屋の口車に乗せられ、毎月何百バーツの返済を求める契約書にサインさせられる。その人1から10数えるのがやっとの人だった。

結局何ヶ月かたってきつい取立にあい、とうとう払えなくなり、家や農機具ありとあらゆるモノが差し押さえられ一家離散した。

相手がトロそうだと見抜いてサインさせるのも無法な手口だが、ものごとをよく知っておかなくちゃならない。

やっぱり教育です。識字率の向上が第一です。