念珠の使い分け | Kaz の景色

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ちょっとした日常の記録

 今日は親戚の法事でした。

 西美濃地域に暮らす夫と結婚して早や7年。私の実家とさほど離れた地域ではないにもかかわらず、風習の違いがあって驚くことも多々あります。

 ちなみに結婚してから私が一番驚いたのは、念珠の使い分けが必要なこと。

 

 特に日本の仏教では、宗派によって使う念珠の形状が異なりますが、そんな中で大抵の宗派の葬儀や法事にもっていっても差し支えない「略式念珠」というものが存在しています。その略式念珠が、下の写真の真ん中と右のやつ。

 

 

 特に私が暮らしている西美濃地域では、女性は上の三種類を用意して、適宜使い分ける必要があります。ネットで調べていたら、どうも尾張や三河の一部地域でもこうした風習があるようです。

 

 二親等以内の近しい身内が亡くなった場合、その葬儀と一回忌の法事までは白い房に二重の念珠(写真左)を用います。この二重になった念珠の方がフォーマル度が高いと考えられているようです。

 一回忌が過ぎたら、写真左端の一重に紫の房の念珠を使います。

 写真中央の一重に白い房の念珠は、近親者以外の葬儀で使うものです。一般使いできる無難なやつ、ですね。石は写真左端のような透明な玻璃ガラスの方がより無難なようです。

 

 私が幼いころから使っていた念珠は、私の実家の属する宗派特有の形状で、しかも鮮やかな濃いピンク色…。さすがに葬式や法事にピンク色はダメだろうと自分でも思っていましたが、だからと言って何だったらいいのかがよくわからずにおりました。いろいろ教えてくれた姑に感謝です。

 

 ちなみに、たとえ近隣地域でも使い分け方が異なる場合もあるので、この記事を100%あてにしないように!!迷ったら同じ地域に暮らす身内に尋ねるのが早いです。聞ける人がいなかったら、同じ町内の仏具屋さんか葬儀屋さん、もしくはフォーマルウェア売場の女性を頼るといいですよ。

 

 "Houji" is one of the Buddhism celemony to grieve deceased, and usually held every year for 50 years after his/her funeral. By doing this, it is believed that the deceased would be able to go to heaven properly or go to another life sooner. However, some Buddhism sects have different doctrine, and don't held "Houji" celemony such a long long time. 

 In my living area, we have to use three different types of rosaries depending on what relationship the deseased one is. If the deceased is in the second degree of kinship, we have to use the left one on the picture at a funeral, and also at "Houji" for one year. After one year has passed, we use the right one on the picture with purple fringe. The middle one on the picture is for funeral and Houji of others.

 This is a special habits in my living area, and I was so much surprised.