あなたの周りで最近急に怒りっぽくなったり落ち込んだりしている方がいませんか?あおり運転を受けてませんか?これらの原因、もしかしたらあの薬かもしれません。

 

その薬の一般名はStatin(スタチン)、コレステロールを下げる薬で、日本ではピタバスタチン(リバロ)、プラバスタチン(メバロチン)、アトルバスタチン(リピトール)などの名前で処方されています。

 

1月8日のBBC Futureにスタチン服用によって性格が急変した男性が多発しているというレポートが出ました。例えば、糖尿病をスタチンで緩和するという臨床試験に酸化した男性が、あおり運転、配偶者への(殺人未遂を含む)暴力など、服用以前にはなかった行動によって離婚や離職など、生活が破綻した例が発表されていたのです(もととなった科学論文へのリンクはこちら)。

 

どうやら低すぎるコレステロール値が関係しているようです。動物実験では血中コレステロールが低くなると暴力的になることが観察されています。スエーデンで25万人の犯罪者データベースの解析によると、暴力沙汰で逮捕された人のコレステロール値は他の犯罪者よりも顕著に低かったのです。

 

以前も書きましたが血中コレステロールには必要な脂質を各臓器に輸送するという役目があります。肝臓から運びだわれた脂質は男性ホルモン、女性ホルモン、ビタミンD、コルチゾールなどに合成されて健康に役立ちます。脳の60%は脂質でできているので、必要な脂質(必須脂肪酸、EPA、DHAなど)が運ばれてこないと発達障害や機能障害を起こします(もっと脂質の役割を知りたい方はこのブログをみてください)。

 

 

他にも精神障害を起こす疑いのある薬はあります。喘息の薬はADHD(多動症障害)になる危険性を45−53%増加させるという学術文献も発表されています。鎮痛剤としてお馴染みのアセトアミノフェンに関しては、少なくとも服用後数時間は喜びを分かち合ったり励ましあったりする共感力が低下することがわかっています(文献へのリンクはこちら)。つまり、いつも鎮痛剤を飲んでいる人は知らないうちに家族や友達に無関心になっている可能性があるのです。

 

もちろん薬が必要な患者さんは大勢いらっしゃいます。でももしあなたやあなたの大切な人が薬の服用を勧められた時には本当に必要かよくご検討されることをお勧めします。