錬成…という言葉 | 手が知っている異界の彩~絵師・緋呂 展示館~

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神・仏・天使。そして、「あなた」の光を、緋呂が描きます。陰陽併せ持つ「人間」の中に、すべては在る。
描くべきもの、進むべき道。すべては、手が知っています。

私の到達したい場所は、外側の世界には存在しない。

自分の内側にだけ、在る。



外側の世界に出現するのは、内側で到達した所よりも少し後の点だけだ。

通過した後から、遅れて現れるのが、外側の世界。



時に逆に思えることがあれば、そういう時は、自分の内側で起こったことに気づかないでいた瞬間があったということ。

それはしばしば起こるので、思いがけない展開も、予想外の出来事も、しょっちゅう発生する。

そして、そうなった後に、気がつく。



錬成…という言葉。





練り上げたものが、成る。
連なり、成る。
純化され、成る。


つまり、創造するってこと。



マンガと現実はもちろん違うけど。

現実とマンガは、密にリンクしてもいる。

それは、普遍的集合無意識の奥から、それを拾い上げることができた人が想像力と表現力を駆使して、無いものを現実に現したもの。

もちろん、マンガだけじゃない、想像から生まれるものは、全てが、そうだ。


全は一、一は全。



今、この世界に物資として存在しているものの多くは。
もともと無いものだった。


誰かが「こうなったらいいな」「こういうものがあったらいいな」と想像したものが、年月を経て練り上げられ、現実に出現するに至った。


19世紀、ジュール・ヴェルヌはFAXや携帯電話を作中に登場させた。
ダ・ヴィンチが描いた空飛ぶ船。

それらは今、当たり前の日常だ。



いずれ、どこでもドアが当たり前になる日が、きっと来る。

そして、どこでもドアが出現できる世界には、今在るものが、無くなっている…はず。


国境。

戦争。


今の世界、それがあるために、現実にできるだけの技術レベルにあるものでも、「現実にしてはいけない」とされているものが、たくさんあると思うのだ。

国境…軍備。
それがあるから、誰でも一瞬でどこにでも行けるようなものが実用化されては困るのだし。
仮に現実にしようとしている人がいたら、懐柔か…潰されるかして、そのヒミツは全て奪われていく…今は、そういう構図の中にある。



いずれ…監視衛星も、空母や戦闘機も、潜水艦も、用途を変え。

占有と搾取の関係も姿を変え。

人種の違い、言語の違い、そして…神の違いは、さしたる問題ではなくなり。



…そういう世界には、どこでもドアがあるはずだ。



神の違いが問題でなくなる…というのが、もしかしたら一番難しいところかも知れないなあ。






陣を描くことなどしなくても、人は誰でも、何かを練り上げ成すことができる。

誰にでも。



無力であると同時に、万能なのが、人間。

神は、ほぼ万能だけど、無力。




さあ…今この瞬間から、自分は何をこの一生で練り上げていくのか…というのを、意識してみようじゃん。
今できないことでも、明日には…来月には…来年には…十年後には、できる日が来る。

自分に欠けているピースを持っている人と出会うかも知れない。


私は、出会ったよ。

それも、一人じゃないよ。
たくさん。
まだまだこれから、出会う。
そう決まってる。

それは、まだ知らない、あなたかも知れない(^^)

自分の手の中にどんなピースがあるのか、知らない人が、たくさんいる。

今持ってるとわかってるピース以外にも、きっと、持ってる。


みんなの陣を組み合わせたら、どんな大きくて凄い陣になるか。


そうなるために、自分の手の中にあるものを、どんどん、探していこう。



私の到達したい場所は、外側の世界には存在しない。
自分の内側にだけ、在る。
…っていうのは、そういうこと。


外側ばっかり探してても、見つからないよ。

人の言葉ばかり頼りにしても、見つからないよ。

誰かが伝えてくれる神様の言葉とか、アテにしてても、見つからないよ。

過去生や宇宙ばっかり見てたって、見つからないよ。

そういうものは、どれも、もとは自分の中にあったもの。
もう通過した点から出現したもの。

これからの自分のことは、そこには、無い。

自分の中にあるもので、錬成するものだから。


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