本日、3年ぶりに新刊を出すことになりました「コーヒーが冷めないうちに」著者の川口俊和です。


タイトルは「さよならも言えないうちに」です。


僕が勝手に「うちにシリーズ」と呼んでいる「コーヒーが冷めないうちに」「この嘘がばれないうちに」「思い出が消えないうちに」に続く第4弾です。


しかも、出版前に重版がかかりました!ありがとうございます!!


これまでの作品は「コーヒーが冷めないうちに」から7年後が「この嘘がばれないうちに」で、その7年後が「思い出が消えないうちに」でした。


なので、今回は思い出の7年後の話なのでは?時田数の旦那はどんな人物なのか?白いワンピースの女の後に現れた初老の紳士は何者なのか?それが明らかになるのではと期待されていた方も多いと思います。


でも、残念ながら今回それらの謎はまだまだ謎のままとなります。実は今回の物語は「コーヒーが冷めないうちに」の翌年の話だからです。


なぜ、今回、時間の流れを無視して「コーヒーが冷めないうちに」の翌年の物語を書いたのかというと、僕の中で飛ばした7年間の中にも沢山のエピソードがあったのではないか?それらのエピソードを取りこぼしているのではないか?という思いに駆られたからです。


父が亡くなったのは僕が小学生の時です。38歳という若さでした。心臓の病気で入退院を繰り返していましたが、ある朝、知らないおじさん達に囲まれていて、母にお婆ちゃんの部屋に行っててと追い出されたのを覚えています。


突然の別れでした。思い返せば、父にはさよならも言えませんでした。


あの日に戻れたら、僕は元気に50歳になったよと伝えたい。父より長生きできていることを伝えて安心させたい。


ふと、そんな思いを形にしたいと、この物語は生まれました。


世界中の多くのさよならに寄り添えたら幸いです。


川口俊和


YouTubeでサイン本300冊、サインクリアファイル6000枚に挑戦した動画をUPしています。


こちらもお楽しみいただければと思います。


小説700

https://youtu.be/5W-8zSKySmI


クリアファイル6000

https://youtu.be/NtpTtQm6EdU


編集は川口がやりました。暖かい目で見てください。