前のブログで息子のジュニアユースは3年間なのだけど、実際はあっという間だということを書いた。
なんでかなと考えた時に街クラブの経営に課題があると考えた。
Jクラブや一部の強豪校の下部組織のように長い期間一貫指導をしているチームもあると思うが
ほとんどの中堅街クラブにはその体制がない。解決策としては国からの補助金を出していくとか(部活を外部運営のながれ)もあるが、経営そのもののビジネスモデルの多様化をしていくのが良いのではないかと思う。
今回私の見た街クラブは経営に必死な気がする。一方で一部のスポンサーがついているクラブは全く違う。スポンサーの潤沢な広告費で賄う。神奈川、東京あたりはこのパターンもあるがかなりレアケース。地方はどうだろう。実は私も中小企業の経営者だけどよっぽどのことがない限り数万円なら街クラブに広告というより寄附に近い概念で出しても良いが見返りは全く求めない。年間数百万円、いや千万円単位でスポンサーどできないと安定した経営はできないのではないか。
街クラブの収入はどうなんだろう。想像だが、おそらくほとんどが選手の月の会費。と言ってもクラブの人数がある。
神奈川の相場は月18000円程度。年間21万円。各学年25名で3年まで入れると1600万円の年間収入。
これがベースになると思う。そのほかの収入はユニフォームなどの粗利、入会費、スポンサー。
合宿などは行って来いな気がするので省く。
収入は、月謝>入会費>スポンサーだろう。なので年間売り上げは2000万円から3000万円程度か?
次にコストの中で、人件費をイメージすると
コーチの年収が300万円だとして、社保はいって350万円くらいとしよう。各学年に2人として6人+代表で7人
6人で2100万円+代表の収入
これだけでかなりきつい。経営もきついがサッカーコーチを生業とするならばこれを続けていくには限界もあるだろう。
コートを借りる費用がすべて有料な場合。平日3日3時間、3学年練習で東京神奈川の相場だとフットサルコート3時間1万円くらいか?するとコート費用だけで年間50万円くらい。
事務費用や年間50万円、サッカー用品など年間100万円
これ足すと
人件費2100万円
その他200万円
代表が手取りなしで(ありえないけど)
2300万円くらいが損益分岐点。
だから3000万円くらいないとやっていけないのではないかなと想像します。
25名の生徒を30名にすると年間収入が315万円上がる。
ただ1チーム出しだと出場時間が少ない選手が出たり、コーチ一人当たりの選手数が少なくなったりして不満も出るだろう。
このビジネスモデルだと
確実に計算できるのは選手の数×月謝のみ
スポンサーは不確実なのでボーナス的に考える。
とするとどのように経営を考えていけば良いのか。
チームは成績の残しクラブの名声をあげ人気クラブにして経営を安定させようと考えているような想像をする。
そのため競合クラブより早い時期にセレクションをして良い子を集める。これは本質的ではない。
なぜかというとクラブ運営のビジネスモデルは月謝がメインならば選手を増やすか、単価を上げるしかない。
選手を増やすとそれに伴ってコーチのコストも増える。またコーチもこの待遇で引き受けてくれる人材がどれだけいるか
ということはわからないが、かなり厳しいのではないかなと想像する。だからこれだけだとコーチやクラブの経営は発展していかない。
かりにこれを隣に地域にコピーしても収入とコストは比例的に伸びていってしまうので利益率は変わらないので
結局はコーチ採用で壁にぶつかってしまう。
また単価アップは選手からの単価アップは良くて1000円アップとかにしてみよう。それでも年間の売り上げは90万円伸びるだけだし
来年の選手集めにも影響は出てしまうだろう。
それではどうするか。
まず強みから考えると、サッカー指導スキル。これが売りたい商品。
そして売り場はサッカー場(フットサルコートなど)
まずは商品とターゲットを分析
商品はサッカートレーニングだが、サッカーというスポーツの中でストレッチだとか、整体だとか有酸素運動とかそんなこともできるのではないか。もしかするとラクロスとか強豪の少ないスポーツにチャレンジなんてあり得る。
ターゲットはジュニアユースに限らず年長くらいか大人まで。サッカー以外では女性からお年寄りまで
ジュニアユースは18時から21時くらいまでだから、20時間は使える可能性がある。
朝はお年寄り、お昼は主婦、夕方は幼稚園生やよるは仕事帰りのサラリーマン。
夜は常識にとらわれず屋台やキャンプなんかでも良い。
これにより売り場の活用もできる。
ここまで書いたがこれも結局はコーチ数と生徒数に依存しちゃうか。。。。
サッカーの話に戻すと徹底的にデータにこだわっていくのはどうだろうか。
もともとコーチたちの経験値は高いだろう。それをもっとIoT機器や画像分析を徹底していくという方針を打ち立てる。
これにより差別化を図れるし選手からの単価も上げることができるかもしれない。
どこかの大学や企業とコラボしてスポンサーがつくかもしれない。
また売り場の拡張でといえば
YOUTUBEなどで全国にノウハウを発信していけば良い。
OBやコーチなどの知り合いの有名選手に参加してもらったり。
まずは宣伝にもなるしあわよくば広告収入にもなる。
ここまで書いてきてわかったのは選手の月謝に依存したビジネスモデルを何らかの形で変えるしかない。
いっそのこと全く違う分野に進出して経営すればもっと簡単に稼げると思うが結局それはスポンサーに近い形になる。
私の頭ではここまでかもしれないが、いままで考えた頃がなかったのでブレークスルーするアイデアが浮かんだらまた夢想してみよう。
最後に何が言いたいかというと、息子がジュニアユースに行くにあたってしっかり指導してもらえるか不安がある。
ジュニアユースを磐石にしっかりと経営することで選手も、コーチも経営者もWIN WIN WINになるとおもうので経営を考えてみたという話。