6月21日(金)朝発生した小型ヨットで太平洋横断中の辛坊治郎氏(57)と全盲のセーラー岩本光弘氏(46)の事故。「船内に海水が浸入した。救助してほしい」と118番。2人は救助されました。
その後ですが、自己責任論を唱える辛坊氏の過去の発言や24時間TVに合わせて出港したから準備不足だったのではないかとネットを中心に批判があがっております。
挑戦に失敗は付きもの。
大きな挑戦なので失敗したときの代償は大きいけれど、批判ばかりしていたら挑戦者が減り、面白味のない日本になってしまいます。
少しでも隙を見せた人間をやたらと叩く現在の風潮は好きではありません。
などと考えておりましたが、たまたま読んだ本にこんな文が。
司馬遼太郎と山口瞳の対談。
山口瞳の発言。
東京人は嫉妬心が希薄です。よくいえば公平です。功名心がない。執着しない。芸を大事にする。変な話ですが、ヨットで太平洋を横断したりするのは大阪人ですね。あんなことは意味がない。功名心だけです。東京人は、とても我慢ができないで引き返すか、ムチャをやって死んでしまう。
この対談は昭和46年3月。
今から41年前ですが、今回の件を話しているような発言だったので書き抜いてみました。
そもそもあんな挑戦に意味はないという批判でした。