「代表的日本人」とは、内村鑑三が100年前に外国人に対して書いたもの。
当時、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の五名を紹介したものである。
五人ともなるほど、代表的日本人であると思える。
藤原正彦さんは、上杉鷹山はかぶるものの、数学者の関孝和、「学問のすすめ」の福沢諭吉、そして、私は今回はじめて知った、河原操子、柴五郎の五名。
やっぱり上杉鷹山は、少しだけ知っているだけに読んでいても楽しかった。
正直、河原操子と柴五郎は、よくわからなかった。
ただ、当時の日本は貧しい中、サクセスストーリーであり、苦労話であり、今の日本人には欠けている部分を学ぶことはできる。
日本の歴史教育は、もっとこの人たち含め、この国に功績のあった人を、しっかり学ぶ、教育にしていかないといけないと思う。
ついつい今の人間は、今の自分の価値観で、ものさして、当時の人を評価してしまう。だから、戦争に関わった人なんか、すべて「×」みたいな短絡的な、理論を振りかざす人も多い。
歴史を学ぶということは、今の自分を当時の価値観やものさしをいかにあてられるか、そんな視点が日本には欠けているような気がする今日この頃。