42歳で彼女いない歴は年齢、

職業はコンビニバイト、

自称コンビニ渡り鳥

 

この約20年でバイトしたコンビニはおそらく50店舗位にはなるだろう。 

 

しかも素人童貞ではなくリアル童貞、

 

こんな異様な経歴を持つ私だが、それでもいつかは結婚出来るに違いないという根拠の無い自信があった。

 

それは私の中で最後の砦とも言える存在があったのだ。

 

それは…結婚相談所である。

結婚相談所には私と同じ様な境遇の男女が沢山いるに違いない…

 

「だがしかし俺は自然な出会いを求めているのさ、

いつかこんな俺を理解してくれる素晴らしく美しい女性が現れるに違いない」

 

そんな妄想から離れる事が出来なかったのだ、

人は妄想の中だと恐ろしく大胆で恐ろしく自分に都合よくなるものなのだ、

そこに現実という概念は存在しない。

 

そんな妄想を彷徨ううちに20年近くの歳月が経過していた。

もうそんなに歳月が経過していたとは自分でも驚きだ、

 

最近ふと最期の砦である結婚相談所について何気なくネットで調べてみた、

 

最悪の場合でも砦があるという事を確認したかったのだ。

 

私は直ぐにとてつもない違和感を覚えた。

「嘘だろ…」

どこの結婚相談所も料金が異様に高いのだ、

さらにサイトで紹介されている相談所は名前が異様にオシャレなのである。

結婚相談所の料金の相場は?@幸せ婚ナビ

 

ここで具体的な固有名詞は挙げられないので、かりにニュアンス的にいうと例えば

 

サンマリネ、とかパートサンエージェントとか、ノッチとか、

 

そういった感じのネーミングなのだ。

 

私の中での結婚相談所とはよく駅の看板などで見かける、「心の悩み相談室」とか「いのちを支える相談室」とか、そういうイメージだったのだ。

 

いわゆるにっちもさっちもいかない状況の人が最後に駆け込む駆け込み寺のような存在だ。

当然 にっちもさっちもいかない人が経済的に豊かな筈もなく、料金も月3千円位だろうと踏んでいたのだ。

 

どうやら相談所という言葉のイメージが私の中で一人歩きしていた様だ。

 

私は最後の砦がカラカラと音を立てて崩れていくのを感じた。

 

様は結婚相談所とは経済的に安定した生活を送っているが出会いが無い人に向けたサービスであり、もちろんコンビニ渡り鳥の私にはお呼びでないという訳だ、

 

念のためここで具体的な固有名詞を出すことはできないのだが、ある相談所に問い合わせてみたのだ。

 

かりにパートフルエージェントとしておこう、

 

この相談所ではアルバイトでも登録出来るが安定した収入が無いと登録は出来ないとの事だった。

また健康保険や厚生年金、失業保険等の社会保障制度にも加入していないと登録は難しい様だ。

 

 

当然コンビニ渡り鳥の私にそんなものはない、

 

 

私が「私は実はコンビニ渡り鳥なんです」と言うとスタッフの女性は明らかにドン引きした様で声色から動揺が伝わってきた。

さらに人生相談をする様なノリで私の経歴を全て伝えると女性スタッフはさらにドン引きした様子だった。

きっと頭のおかしい人だと思ったのだろう。

最後に「変な事を相談してしまってすみません」と言うなり私は電話を切った。

 

電話を切るとともに、砦は既に存在していないということを悟った…

焼き鳥でも食べながらやけ酒でも飲みたい気分だ。

嫌な事があった時には焼き鳥を食べながらワンカップを飲むのが私の定番のストレス解消法なのだ。

 

今回の事で分かったことは、社会経験不足である。

この約20年の間、私はコンビニと自宅の往復という経験値しか積んでいないため、常識がかなり欠落している様だ。

 

これではどんな婚活方法をするにしても会話した瞬間に相手の女性はドン引きするだろう、

ビビっとくるどころかビックリさせてしまうに違いない、

 

婚活の前に社会人としての一般教養を学ぶ必要がありそうだ。