御社の未来を支える外国人人材を日本へ(3)エリート外国人エンジニア、スカイブルー
外国人整備人材の活用が、単に整備人材の不足という安易な理由では、人材の使い捨てであり、日本整備業界の人材不足の根本的解決にはならない。それでは、彼ら技能実習生や留学生が日本で学んだ経験を、自国に帰国してからも活躍できるような循環型の人材スキームはどのように構築できるのだろうか。
高度人材となるスカイブルーと呼ばれる大卒整備エンジニアが、循環型人材スキームを構築の担い手になると考えている。継続していくには、だれか1人だけがメリットを得ると言う形では難しい。参加者全員がウィンウィンとなるスキームが必要だ。
スカイブルーとは「単なる熟練ではなく、かなり高度の専門的知識と技術の裏づけをもち、マネジメントもできる新しいタイプの人々(外国人)」を意味する。水色を意味し、組織の中でも最も重要な役割を果たす、ホワイトカラーとブルーカラーをつなげる人材となる。スカイブルーの外国人と信頼関係を築けた日本企業のみが、将来のグローバル化に成功すると言っても過言ではない重要なエリート外国人だ。
2016年に日本で働く外国人の数はついに100万人を超えた。しかし専門的技術を持った高度人材は圧倒的に不足している。「ベトナムでは年間で1万人近くの理工系大学を卒業した技術者(エンジニア)候補がいるのではないか」とハノイにある大学の学部長は指摘する。しかし学校を卒業しても仕事があるのは3割ほど。日本で不足している高度人材だが、ベトナムでは専門を持っていても仕事がない状況が続いている。年齢が若く、技術が高く、人口も多いという利点を持っているのがベトナム人エンジニアの特徴だ。しかし、言語や文化の違いが大きな障壁となっている。
現地の自動車学部や機械工学部の大学生、もしくは卒業生に日本語の教育を行うことで、スカイブルー人材に成り得る。彼らは日本で働く期間に縛りはない。5年でも10年でも彼らが望めば日本で働ける。一定水準以上の整備技術を日本で身につけることが可能だ。スカイブルーはマネジメントもできる。同じベトナムという国であればコミュニケーションも問題ない。日本国内で今後増えていく技能実習生、留学生を組織し、まとめていくことができるという点も大きなメリットだ。将来は日本の受け入れ企業のベトナム進出時の現地幹部として母国に戻ることもできるだろう。
また、新興国ではまだ大学を卒業できる人材は少ない。そのため彼らの親族がそれなりの資産、教育水準、人脈ネットワークを持つ富裕層に当たりやすい。つまり、日本で身につけた技術を、ベトナムに戻り、自ら整備工場や整備教育機関を立ち上げられる環境をすでに持っている場合がある。それらが、日本に帰国する技能実習生、留学生たちの出口、つまり受け入れ場所となる。日本で学んだ整備技術を、ベトナムに伝授して行くことができる。
将来の日本の整備業界を救うスカイブルー人材を雇用する方法はいくつかある。アセアンの理工系大学で日本語教育を受けた学生をインターンシップとして雇用するインターンシッププログラムもその1つだ。これはインターンとして大学生を受け入れ、卒業後の正規採用につなげるのが目的だ。技能実習生とは大きく異なり、採用人数や受け入れ期間に制限がないことは当然だが、もっとも大きな違いとして、彼らは母国に帰国してからも日本との架け橋を作りながら活躍できる循環型の人材スキームを実行していくことができる。
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