3月30日に開催された、「令和の百姓一揆」において、個人YouTuberによる、会場での私の切り取り動画が拡散され、

ご心配の声を多数頂きました。

本件に関し、御説明申し上げます。

 

YouTubeに上げられた動画内で、川田龍平の壇上での挨拶、および参加者との名刺交換が政治利用だと非難されている件について、事実関係を説明致します。

 

当日、青山公園で行進開始の待機中、参加者の方からインタビューを受けていたところ、自ら動画撮影をしながら近づいてきた人物から声をかけられました。その人物は、自身の名は明かさぬまま、

 

「政治的な表現はご遠慮願いますと書いてあるけれども、政党名や政治家名を名乗りながらスピーチされているけれども、これ大丈夫なんですか」と言いがかりをつけてきました。非常に攻撃的な口調で、こちらの説明は聞かず、まもなく周囲の別の参加者と激しい口論が始まりました。(当該動画ではこの部分は削除されています)

 

この一件が、政党名を挙げて挨拶したり名刺交換することが、デモを政治利用したのではないかと言う批判を招いています。

 

政治的主張をするために、百姓一揆に参加したと言う憶測は事実ではありません。

 

行進に先立つ青山公園での開会集会では、国会議員に一言メッセージを述べる時間が設けられ、各議員は所属政党名と氏名、そして農業と食を守ることの重要性について、各自の考えを表明しました。ただし、自身のイベント日程や勉強会に関する告知、並びに特定の個人や団体、他党への批判は禁止という事前ルールを、参集した国会議員一同は認識していました。

 

行進の際は、掲示する横断幕やのぼりは「農業と食を守る」内容に限定し、暴力的行為や他の個人や団体等に対する誹謗中傷は行わないよう、主催者側から参加者に対し、印刷物や公式ウェブサイト等を通じて、事前の注意喚起がされておりました。

 

その結果、行進中は、国会議員を含めたすべての参加者が、農民コールに合わせて粛々と行進を続け、政治的なコールは一切ありませんでした。

 

今回の個人ユーチューバーの、「集会で政党名や政治家名を名乗り演説することは政治的利用だ」と言う批判や、一部のみ切りとり編集した動画を拡散し、それを元にこの百姓一揆が疑わしいものであるかのような印象を振り撒くことには、悪意を感じざるをえません。

 

また、今回会場で複数の議員が参加者と交流し名刺交換していたように、平時における個人的挨拶としての名刺交換は、一般的には政治利用とはみなされないものと考えます。

 

あのトラクターデモでの主張は、党派を超えた日本全体の危機として、広く長く訴えてゆくべき最重要課題です。

農家を守らねば、いのちは守られず、国の未来はありません。

 

「令和の百姓一揆」はまだ始まったばかりです。

日本の食と農を守る運動が全国でさらに高まっていくよう、私も実行委員の一人として、引き続き全力を尽くします。

 

 参議院議員 川田龍平