高齢者あるある?!勘違いか妄想か…
ある日、A子さんに90代の伯父H男さんから電話がかかってきました。
「俺のいとこのY郎が死んだから、今から連れて行ってくれ!A子ちゃんしか頼れる人はいないんだ」
H男さんの娘さんと息子さんは近くにいないため、頼み事をする相手はもっぱら姪っ子のA子ちゃん。
以前から、実の娘さんと息子さんも、「A子ちゃん、いろいろ頼む!」という状況です。
A子さんは、外出先から慌てて帰宅して、いつかしらの香典帳からY郎さんの連絡先を探しました。
Y郎さんのご家族にいろいろ聞こうと自宅に電話をかけたところ、なんとY郎さん本人が出たそうです!
オイ!いや、あぁ、高齢者…。
H男さんは、なぜそう思ってしまったのか。その辺りは不明です。
姪っ子はタダで頼み事を引き受けるしかないのか?
これまでも頼み事の多くを引き受けてきたA子さんに、これでいいのかを聞きました。
「実は、この伯父さん、結構なお金持ちで、前に100万円もらってるんです」とのこと。
さらに、「これは希望だけど、いとこの2人も、伯父さんが亡くなったら少しはくれるだろう思ってて」
なるほど。それで納得していたのか。
姪っ子は成年後見人になれるのか?
このケースでは、既に100万円をもらっているので良いとのことですが、そうでない場合は、姪っ子が「成年後見人」になる、という方法もあります。
「成年後見人」とは、認知症などで、ひとりでいろいろな判断が難しい人のお手伝いをする人で、法的な手続きを経て認められた人です。
成年後見人に月々お金を払ってお願いするのが一般的です。
今回の場合だと、伯父さんと娘さんと息子さんが話し合って、A子さんに成年後見人になってもらうという流れです。
成年後見人への支払いは、月々3万円なら高い方だと思います。
A子さんが言う通り、90代男性、一括で100万円をもらったなら成年後見人になるより良いかな、という考えもあるでしょうね。
※登場人物の許可をもらって投稿しています。
※成年後見人の公式な解説は厚生労働省のWebサイトでご確認を。