制服捜査 | 河童も筆のあやまり

制服捜査

今日の一冊は、佐々木譲さんの



「制服捜査」



もう、制服というだけで興奮してしまうかわたろうなのですが


女子高生がセーラー服で捜査して事件を解いていく、制服探偵。


もちろん、途中でブルマやスクール水着のシーンもあって大きなお友達は大興奮の


ちょっぴりHな青春微エロ小説を期待していたのですが


残念ながらこの小説に萌え要素はありません。(誰も期待してない)






警察人生25年という、まるでど根性がえるの先生のような主人公。


北海道警の不祥事の煽りで、刑事から田舎の駐在警官に異動となった。


「犯罪のない平和な町」のはずなのに、主人公はあちこちで犯罪の臭いを嗅ぎつけます。


しかし、町民は「犯罪などなかった」、「ここで犯罪など起きるわけがない」と言うわけで。


つまりここは、犯罪がない町ではなく、「犯罪者を出さない町」なんですね。





単独で捜査進める中、明らかになっていく町ぐるみの隠匿。


この町では、駐在さんを歓迎しつつも、実は「異物」なのです。


刑事からも、住民からも、微妙に阻害されつつも単独で捜査を続ける主人公。


そして、真相に至った時にとった行動は・・・。





短編の連作ですが、面白い。あえてジャンルを創るならば





ハードボイルド駐在小説です。




制服捜査/佐々木 譲




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この人の文章はシンプルで読み易いんですよねー