本日も、ご訪問ありがとうございます
寒い雪のお正月、皆様如何お過ごしでしょうか
こちらは昨夜の様子です
昨夜も深々と降りまして、本日の京都も雪景色です
年神様をお迎え入れしてお祝いをして、
たくさんの幸せを授けてもらうために、
盛大に行われてきたお正月の行事や風習
本日も引き続き、お正月行事あれこれについて、
お話ししたいと思います
「初日の出」
その年の最初に昇って来る太陽を拝み、1年の幸運を祈ります
これは「初日の出」と共に年神様が現れるといわれていたからです
特に、高い山頂で迎える日の出を「ご来光(ごらいこう)」といって、
ありがたいものとされていますねぇ
山頂近くの雲に映った自分の影が、光の輪を背にした仏像のように見えたためなんだとか
「ご来迎(らいこう)」との語呂合わせもあるようですよ
それ以前の『元旦』には、年神様を迎えるために家族で過ごし、
「四方拝」といって東西南北を拝んでいたといいます
『元旦』というのは、“元日の朝”という意味でしたねぇ
「初明り」
『元日』の明け方、東の空にさす、柔らかい光をこう呼びます
それぞれの場所でそれぞれの空を見上げる人の心も、
ふわっと明るくなりそうですねぇ
「若水(わかみず)」
『元日』の早朝にその年初めて汲み、神棚の年神様に供え、
その後「お雑煮」を煮たり、「福茶」をたてるのに用いる水を「若水」といいます
この水は、一年の邪気を払ってくれる縁起のよい水とされているんですよ
平安時代の宮中では『立春』の行事でしたが、
後に『元旦』の行事になり、一般に浸透したそうです
年頭最初の大事な行事で、「若水」を汲むのは「年男」の役目とされて、
「若水迎え」といいました
(「年男」というのは、お正月の行事を取り仕切る人のことで、
昔は家長がこれを務め、 暮れの「大掃除」、
お正月の飾りつけ、年神様への供え物、
「おせち料理」作り、「若水迎え」など、お正月全般を取り仕切っていました)
「若水」は『元日』の早朝 、なるべく遠くへくみに出かけ、
途中で人にあっても口を聞いてはいけないとされていたんだそうですよ
水を汲む時は“黄金の水を汲みます”と唱えます
現在では井戸から飲料水を汲むことはほとんどなくなりましたが、
『元日』の夜明けに名水を汲みに行かれる方も多くいらっしゃるようですねぇ
「若水」は「一番水」、「福水」とも呼ばれます
「福茶」
「若水」を沸かして入れたお茶のことで、これも邪気を払うとされています
煎茶の中に梅干や結び昆布が入っています
「空也上人」ゆかりの【六波羅蜜寺(京都市・東山区)】では、
お正月の『三ヶ日』、「大福茶」がふるまわれて、
飲めば一年の悪疫から逃れられるといって、大勢の参詣者で賑わいます
【六波羅蜜寺】につきましては、機会がありましたらご紹介したいと思います
「初詣」
お正月のお出かけといえば、「初詣」ですねぇ
年の初めに神社仏閣にお参りして、1年の無事息災を祈ることですねぇ
因みに『大晦日』の「除夜の鐘」を聞きながら家を出て、
『元旦』にお参りすることを「二年参り」といいますよ
昔は、一家の家長が『大晦日』の夜から神社に出掛けて、
寝ないで新年を迎える習わしがあったそうです
元々は地域の「氏神様」を祀っている神社や、
菩提寺に新年の挨拶をするものでしたが、
やがてその年の「恵方」にあたる神社に出掛ける「恵方参り」になったそうです
現在は「恵方参り」に限定せず、
各地の神社にお参りするのが一般的になっていますね
「初詣」は早いほうが良いとされているので、
『三ケ日』を過ぎたら『松の内』に、遅くとも『小正月』を目安にすると良いでしょうねぇ
因みに「恵方」というのは、その年の年神様のいる方角
2015年は西微南(西南西のやや西寄り)になりますよ
次回は「初詣」、神社の縁起物などについて、
お話したいと思います
引き続き、お正月行事あれこれ、ご期待下さいませぇ~~